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2023年11月29日

「あんなヤツ、殺してやる!」ほぅ、やるの? 小学生

人間関係CTNブログ家族、親子、子ども・親との関係など教育

いつも読んでいただきありがとうございます。あきです。

先日、友人とその子供であるA君(小学校低学年)と5年ぶりに会いました。
「学校どう?」と聞いたところ「学校に行きたくない。担任の先生を殺したいんだよね」と返ってきました。

いきなりの返答でちょっと驚いたのですが、友人も承知している様子だったので「そうなんだ」と返しつつ、A君の話を淡々と聞き続けていたら、担任の先生が嫌いな理由を教えてくれました。

先生は、自分が見たことだけで子供たちを叱るけど、子供には子供の事情がある。
「何があったのか、どうしてそんな気持ちになったのか、聞いてもくれない。そんな人は先生なんかじゃない。
一方的に怒られて自分の心が傷ついてしまうから、学校には行きたくない。クラスメイトのことも傷つけている。そんな人は、居なくなった方がいい。」
というのが彼の主張でした。

そして、彼の懸念は「学校に行かなくなったら、家庭訪問をされるのではないか」ということで、
そんなことされたら、先生と少人数で会わないといけなくなる。
それでも学校に行く気にはならないだろう。2度と先生に会わなくて良く、周りの人もこれ以上傷つけない方法を考えた結果、「担任の先生を殺したい」となったそうです。

オドオドしながらですがどうやって殺すのか、作戦も考えてあると教えてくれました。
そこで、1つずつ一緒に検討することを提案しました。
まず、「水鉄砲にお湯を入れて、玄関前で撃つ」奇襲作戦です。
先生が来る丁度良いタイミングでお湯を沸かせられるか。こちらが火傷をしたら意味がない。まだまだ課題がありそうです。
次に、家に入ってきたら「飼っている猫に顔を引っ掻いてもらう」作戦です。
いつ、どのように引っ掻くか、シミュレーションをしました。
これは、猫と息を合わせる必要があるため、訓練が必要そうです。
それでもダメなら「最上階で足を持って宙吊りし、頭から外に突き落とす」作戦です。
担任の先生は熱湯を浴び、猫に引っ掻かれているとはいえ、成人男性。
それを持ち上げるとなると、かなりの筋力が必要です。
「体育の授業はキライ」と言っていますが、「必要そうだから、体育の授業で体力も付けなきゃね」と返してみました。

最初は「お湯ってどのぐらいで沸くの?」といった考察、
猫の訓練は、「毎日、おやつあげる時に合図をして、ジャンプさせる練習してみようかな」
「うまくいったらさ、顔がこんななっちゃうかも」など笑い転げていました。
しかし、話がどんどん進んでくると急に「もう!大人なんだからそろそろ止めてよ。人を殺したりしちゃダメでしょう!」と私を叱り始めました。

パラダイムシフトコミュニケーション®のセンスに触れる前の私だったら、自分の子供じゃないとしても「学校には行くべきだ」や「人を殺したいなんて言うもんじゃない」と伝えていた可能性があります。まして、実行作戦の検証は論外です。

一方で、「言いたいことを、言葉を選ばずにぶつけてみたい」という感情は、私にも芽生えることがあります。
ただ、それを伝えることで相手を傷つける、信頼をなくす、相手に真意が伝わらないなど、色々なことがあり「言わない」もしくは「言葉を変えて伝える」ことを選択しています。

最初にA君の返答を受けた時に、私と同じように思考することを求めていたら、彼は自分で「やっちゃいけないことだと解っている」ことを伝えてくれなかったんじゃないかと思います。

帰宅後、友人から「子供がね、話がたくさんできて楽しかった、スッキリしたー と言っている」と連絡がありました。
パラダイムシフトコミュニケーション®のセンスを使って話を聞いてよかった!と思った瞬間でした。

こんな楽しいセンス、あなたも体験してみませんか?
開催中の講座は「見学参加」が可能です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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