ブログ一覧 ブログ記事詳細

ブログ

2020年08月05日

「みんなが思っている」の「みんな」とはいったい誰のこと? ~感情にふりまわされず、プロジェクトをスムーズに進めることができるコツ~

CTNブログ自分自身の生き方、変化、成長教育仕事、ビジネス、経営、組織づくり

こんにちは。

みなさんは、「共育」という言葉を耳にしたことがありますか?
「教育」ではなく「共育」。

「教育」は文字通り、教師が生徒に知識や技能を教えるもの。
「共育」は教師と生徒が共に育つイメージ。
生徒が主体的に学び、それを教師がファシリテートする在り方のことです。

 

それによって、こどもたちが、成績や評価で脅されたりすかされたりしなくても、
自ら学び成長する。そんな「教師がいてもいなくてもいい学校」を創るプロジェクトを、
私は今、学校の中間管理職として進めています。

けれども、何しろ目指しているのは「教師のいらない学校」というのですから、
「共育」を現実にしようとプロジェクトを立ち上げた時は、教職員の反発も
もちろんありました。

「自分たちの仕事がなくなるかもしれない」という不安から抵抗を感じるのも
当然のことと受け止めて、細やかな説明を心がけ、徐々にメンバーを増やし、
今、共育プロジェクトのメンバーは100名の教職員のうち20名にまでなりました。

 

そして、順調に進んでいると思っていた矢先、上司から
「何をやろうとしているのか、みんなわかってないみたいだからちゃんと説明して」
と言われました。

「え?みんなが?」と一気に不安が心に広がりました。

時を同じくして同僚からは、
「何か、みんな、これからどうなっていくか不安で、あなたが遊びでやってるんじゃないか、と言ってる人も多いみたいよ」と、言われました。

みんなが不安?しかも、遊びでやってるって?」と、ショックや怒りの気持ちが湧きました。

こんな時、以前の、コミュニケーショントレーニングネットワーク®の講座(以下、講座)に参加する前の私であれば、

「これだけやってわからないなら、もういいわ。」と相手のせいにして投げやりになったりすることもありました。

「みんながこうだよ」との他者からの言葉に反応して不安になり、
プロジェクトを進めることを躊躇したり、ショックを受けて止まってしまったり、
逆に熱くなって反論し敵を作ってしまったり…と、
プロジェクトの遂行に逆行する状態になりがち、という場面は多くの人が体験するところではないでしょうか。

 

もちろん講座参加後の今も、ショックを受けたり、怒りの感情が湧いてくることもあるのですが、感情のままに行動することがなくなりました。

 

湧いた感情はいったん横に置いて、

「相手が、何を思って言っていることなのか」とか
「実際には、誰が、どんなことを言っているのか」といった
「実際に起こっていること」に目を向けて対処する、ということをやるのです。

 

冒頭にあげたプロジェクトの話で言えば、実際に起こっているのは、
・100名のうち20名で一緒に創っていること
・20名以外の方も応援の言葉をいただいたり、疑問があれば直接私に尋ねてくれる方も複数いるということ。

こう事実を冷静にみてみれば、そもそも、”みんな”、というのはあり得ないのです。
けれども、言われた瞬間に湧いた怒りの感情やショックに引っ張られていると、
事実が観えなくなってしまう、ということになりがちです。

 

そして今回、私は、現実を観てみました。

「“みんな”なのか、“多くの人が”なのかはわからないけど、そのように思っている人がいる」ということを前提にして、実際のところを確認してみると、

「わからない」と言っていたことが実は、
今回のプロジェクトとまったく関係のない話だったり、

「遊びでやっているんじゃないか」と言っているのは、実は1人だけだったり(笑)

みんな」でもないし、「わからない」のもこのプロジェクトのことではなかった、
だなんて、上司や同僚から言葉をかけられた時には思いもしませんでしたが、
事実はそうなのでした。

 

たとえば、この場合、1人が10人に「みんながね…」と言ったとします。

さらに、それを聞いた10人のうち、5人がそれぞれ10人ずつに
「こんなこと言っている人がいたよ」と言うと、その時点でもう
「61人」がその発言を言ったり聞いたりしたことになります。

本当は100人のうち1人なのに、100人のうち61人となれば、
上司や同僚が「みんなが不満に思っている」とにつながってしまうこともある
ということに気付けました。

 

そしてさらに、これらのことを私に伝えた上司や同僚自身が
「共育プロジェクト」をよく理解できていなくて不安に思っていたことや、
「プロジェクトがうまくいくように」と心を配っていてくれたことにも気付けたのでした。

みんな」という言葉に惑わされず、
現実がみえた後、教職員間の情報共有の方法を工夫しました。
適切にコミュニケーションを取り続けたことで、いまではさらに協力者が増えて、
プロジェクトも順調に進んでいます。