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2020年02月26日

プロの「車椅子着付け師」を名乗ります

CTNブログ自分自身の生き方、変化、成長日常生活での気づき、趣味未分類

みなさんこんにちは。 ハイジ佐藤です。
私の趣味のひとつが着物を着ることで、
ご依頼があれば着付けもやっています。
そんな着物好きな私が興味を持ったのは、
車椅子着付けという資格でした。

当時の私は、重症心身障がい児を対象とした
施設で看護師として働いており、利用者さんからの要望があれば、
着物を着せてあげれたらいいな・・・という思いから
興味を持ったのでした。

私の学んだ着付けの流派では、車椅子で着付け出来るようにと、
わざわざ着物を切ったり縫ったりしないため、
おばあちゃんのものやお母さんの着物をそのまま着ることができます。
また、その着物は、次に子どもに渡す事ができるため、
代々着物を引き継ぐことができるという特徴があります。

祖母の着物をたくさん引き継いだ私としては、
多くの思い出と一緒に、着物を次世代に引き継ぐ事ができる
ということはとても魅力的でした。
また車椅子だけでなく、ベッドで寝たきりの人にも着付けができる
ということもとても魅力に感じ、中級・上級コースを経て
プロ車椅子着付け師の資格を取得しました。

実際に施設で働いている時には、利用者さんの成人式や夏祭りを
施設で行いました。
その際、着付けを担当し、利用者さん本人だけでなく、
ご両親がとても喜ぶ姿に、資格を取って良かったなぁと思っていました。
しかし、仕事もそれなりに忙しく、
積極的にどんどん車椅子着付けをやろうとまでは思えませんでした。
「頼まれればやりますよ」というスタンスでいた私が、
ある事をきっかけにメラメラとやる気スイッチが入ったのです。

それは、勤務していた施設の利用者でもある田中真佐美さんの言葉でした。

「プロのカメラマンさんにお願いして、
素敵な場所で立ち姿の着物の写真が撮りたい」

 

彼女は脳性麻痺という病気で、電動車椅子を使って生活しています。

実際、何かの支えなしに一人で立つことは出来ませんし、
通常は車椅子での座った状態であるため、
写真はいつも座った写真となってしまいます。

彼女の希望を叶えるにはたくさんのハードルがあるのは容易に予測されました。

しかし、「出来るか、出来ないか」ではなく、
「やるか、やらないか」という明確な自分の意思で選択する彼女の姿に、
私は大きな感銘を受けました。

何とか私も手伝いたい。
彼女の夢を一緒に叶えたい。

幸い、メイクもヘアメイクも、プロに教わった事があり、
車椅子着付けもできる。
看護師で、身体介護も出来る。
私の中で一気にスイッチがやる気モードに切り替わりました。

私にも手伝わせて欲しい。そう申し出て、その後何度も田中さんと
話し合いを持ちました。
その中で出てきたイベントのタイトルが、

『障がいの有無に関わらず世界一美しい写真が撮りたい』でした。

場所は? 日程は?
予算は?カメラマンさんの目処は? 介護スタッフは? 等々、
実現に向けてクリアすべき課題も山のようにある中、
一番の悩みは資金集めでした。

プロカメラマンに頼むならそれなりの費用がかかる。
場所もこだわれば会場費もかかる。
そのお金を一体どこから捻出しようかと考え、なんと、
人生初のクラウドファンディングに挑戦する事になりました。

ここでも何度も

「このイベントを開催する事によって、一体何を創りあげようとしているのか?」

という問いを繰り返しながら、告知文やPR動画撮影など行いました。
これは、二人とも生まれて初めての体験で、
目標額まで本当に集まるのかとドキドキしながらも、
支援者が増える度に共に喜んだり、増えないね〜と落ち込んだり、
一喜一憂する度、私たちはそれすらも楽しんでいました。

結果的に、目標額には届きませんでしたが、
19人もの支援者がこのイベントを支援してくださいました。
そんなありがたい皆様からのご厚意をベースに、
今度は具体的な計画を詰めて行く行程となりました。

この時の田中さんの行動力が素晴らしく、
カメラマンの手配や交渉、撮影場所との細かい交渉、
参加人数や料金設定、告知方法など、ほぼ1人でこなしてくれ、
おかげさまで私は決定事項を聴いて少しだけお手伝いするだけでした(笑)

人は本当にやりたい事をしていると、こうもイキイキするのかと、
そんな彼女のまぶしい笑顔を目の当たりにし、
つられて私も笑顔になっていました。

撮影会の当日は天気予報では曇りのち雨。
せっかくの着物が雨で汚れない為の対策も考えつつ、
祈るような気持ちで当日を迎えました。

結果的には、曇り時々晴れ!

空も味方をしてくれた撮影会は、4名募集が全て埋まり、
満席での開催となりました。
私も前日から万全の準備で、メイク、ヘアメイク、着付けと大忙し。
お昼は10分で掻き込んで、すぐに次の準備に取りかかります。
メイク、ヘアメイク、着付けと進めていくことで、
みんなどんどん綺麗に、可愛くなっていき、
鏡を見せると、まるで花が咲いたような笑顔になっていました。

田中真佐実様

その笑顔、私にはたまらなく嬉しいのです!!
カメラマンさんも障がいに理解がある方で、上手に構図を考えながら、
身体にも無理がないように配慮してくださいました。

そして田中さん念願の立ち姿での着物の写真。
一緒に来られたご両親との立ち姿での家族写真も撮影する事が出来ました。

その最高の笑顔に、周りで見ていた人も感動で涙が溢れていました。

車椅子着付けの資格を取って本当に良かった。
こんなにも人を幸せにするお手伝いをさせてもらえるなんて…
人のためではなく自分のために取った資格だったんだな…
そんな風に感じながら撮影光景を見守っていました。

これを期に私は、堂々と「プロの車椅子着付け師」ですと、
名乗るようになりました。
そして、今までぼんやりしていた目の前の道が、
くっきり見えてきた感じがしています。

 

すると、早速知り合いの障がいを持つ娘さんの成人のお祝いで、
是非とも振り袖写真を撮りたいのでお願いしたいと依頼が舞い込んできました。

今後もプロの名に恥じないよう、日々スキルを磨いていきます。

 

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