父よ、なぜ母を守らぬ・・からの逆転~コミュニケーションで手に入れる!
CTNブログ家族、親子、子ども・親との関係など自分自身の生き方、変化、成長日常生活での気づき、趣味人間関係CTN(コミュニケーショントレーニングネットワーク)の講師・主催の佐藤です。
ブログを投稿する日は、図らずも父の命日でもあります。
その命日の1か月ほど前、父の法要を予定していました。が、しかし!法要3日前に起きたショッキングな出来事からの体験談です。
「出鼻をくじかれたり、想定外のことが起きると、本来の自分ではなくなってしまう」、「交渉が上手くできたらなぁ」なんて感じている方には何かヒントになるかもしれません。
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昼休みに届いたLINEメッセージは母から。その内容は私の読み間違いであって欲しいと思うもの。でも何度見ても、そこに記されているのは、
「コロナ陽性になっちゃった。困った~(T_T)」
えぇぇっ、まじかぁ~。なぜこのタイミングで。そりゃ私も困った。
母と暮らす祖母は介護が必要!介護できないじゃん、ご飯どうしよう!どうする法要!自宅で読経予定、これどうなの?ホテルでの会食も変更しないと、みんながお参りする前にお墓の掃除、仏花の手配・・、きゃーーーっ。
今すぐにでも飛んでいきたい、されど、明日の仕事の予定もびっしり。何から手を付ければいいのか? 隣県にある実家の方角に視線を向けても虚しさと焦りが募るだけ。そして、思考停止・・・。
そうなのです、私は想定外のことに遭遇するとフリーズしてしまうのです。
それを知ったのは、CTNの連続講座で、パラダイムシフトコミュニケーション︎®のセンスに触れてから。
そして、今はその状態だと気づくことも、そこから降りて、適切な行動をとるセンスも持ち得ているのでした。
「へ~んしん!」。起きたことを嘆き、アワアワ、フリーズしている場合じゃない。適切に判断し行動する自分参上。すぐに連絡すべきところにTEL開始。次々と速やかに繋がる!
そして行動しながら、次なるセンスが登場!
それは、迷いから解放し人をパワフルに導いてくれる「意図※」。
この法要の意図は?計画しながら母と話した言葉が蘇る。父が生きていたら、親族や子どもたちに施したかったであろう「おもてなし」を父に代わってすること、そして、父を偲ぶこと。よし、形を変えてもその路線を貫こう!
ご住職へ、会食する予定のホテルへ、TELは続く。
おおっ名案、えっ!ありがたい。
ここでまたまた登場したセンスは「人のパワフルさを引き出すメッセージ」。
私が電話口で伝えたメッセージから、ご住職もホテルの予約担当の方も、伝達を受けた料理長さんも、即座に状況を把握し、こちらの意図をくみ取り、お互いにとって嬉しい策を瞬く間に講じてくれたのでした。
まじかー!の衝撃から数十分後、母のコロナ療養も祖母の介護も、自宅での読経やホテルでの会食を別の形にした法要の手筈も整いました。
そこから法要当日までの正味2日間、御布施袋を買いに走り、仏前に備えるピラミッド型の団子の作り方をYouTubeでインプットし、予約していた引菓子を調達し、遠方からの参列者をピックアップして帰省、お墓の掃除に走り、祖母の介護、生活スペースを分けた母の看病・・・、やったことのないあれこれを次々とこなしている自分がいました。
回っていたのです。人の能力や資質、感性や感覚、態度やあり方をグングン引き出し、発揮させてくれるサイクル、パラダイムシフトコミュニケーション®でいうところの「バイタリティサイクル」が!
さて、そうして迎えた法要当日。読経の場所は、ご住職の避難先(実家は福島県の南相馬、お寺も南相馬なのでした)の風情ある庵をお借りしました。
次々集まってきた親戚たちが長い付き合いのご住職をも巻き込んでの語らう視線の先にあったのは、古い写真が並んだアルバム。本当は、会食時にBGM付きでプロジェクター投影する予定だった写真たちでした。
読経が終わった頃、玉石のこすれる音が手入れされた庵の庭から微かに響いてきました。玄関には、スッと背筋が伸びたホテルの黒服さん。
会食予定だったホテルの料理長が、全国各地から仕入れてテーブルに並べるはずだった食材を、仕出し弁当にあつらえてくださり、予約担当の方の計らいと提案で配達まで引き受けてくださったのです。
暦の夏に収まり切れない猛暑に包まれたお墓に着くと、その陽ざしを何ら気にすることもなく、丁寧に手を合わせる制服姿の甥や姪の姿。
「何か困ったことがあったら手伝いに行くからね。」目元が父とよく似ている叔母たちの言葉。
震災があって住む場所が変わり、コロナの感染予防から行き来することを控えるようになって数年。それが当たり前の暮らしのように感じ始めていたこの頃。たくさんの親戚が肩をすり合わせるように集まって、にぎやかな時を過ごしたのは何年前のどんな時だっただろうか・・。
今、父の墓前には母に頼り切っていたことを痛感しながら、何とかやりきった父の子ども達が集い、親戚と近況を語り合いながら新たな関係を創り始め、またちょっと成長して明日に向おうとしている。
このタイミングで母、感染とは・・・お父さん、何とかできなかったの!なんて恨み言が口を突いたけど、言葉なくして私たちに新しい局面を見せてくれる父の存在からのメッセージはお見事!
そして、感情に持っていかれそうな時も、何かを諦めそうになった時も、自分の意図とは外れてしまいそうになった時も、素晴らしいタイミングでコミュニケーションのセンスが発揮されて、私を立て直し、機能する言動を引き出し、創りたい結果に向かわせてくれるのでした。
このセンスに出会っていたからこそ、「ありがとう」が充満する法要にできたことを承認しています。
11月からスタートする連続講座、私はおススメです!
お読みいただきありがとうございます。
CTN講師・主催 佐藤和美
※「意図」については連続講座で詳しく扱います。
パラダイムシフトコミュニケーション®︎連続講座 | コミュニケーショントレーニングネットワーク® (communication.ne.jp)
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