コロナ禍で新規来店比率を2倍にしたミーティング
CTNブログ教育仕事、ビジネス、経営、組織づくり神奈川県で美容室を経営しています、内野善文です。
長かったコロナの緊急事態宣言も解除になり、ようやく感染者数も少ないまま落ち着いてきたようです。宣言が出たての頃は、皆様はいかがお過ごしでしたか?
私のお店は席数を半分にした事で、売上も半分近くに落ち、ピンチを迎えていました。
こんな状態がいつまで続くのか、売上や資金面の不安もありましたが、
私の一番の心配はスタッフの事でした。
電車通勤のスタッフもいますし、小さい子どもがいるスタッフもいましたので、スタッフを休ませるかどうか迷っていました。
そこで、スタッフを集めミーティングを行うことにしました。
私が「お店の営業をどうしようか迷ってるんだよね、みんなはどお?」と訊いてみると、
「いやー私通勤で電車に乗るからやっぱり怖いです。」
「私も自分がかかって家族にうつしたらって思うと怖いです。」
など職場に来る事や、自分が感染することで周りに与える影響に怖さがある事を伝えてくれました。
暫く聴いていると、最初のうちは怖いとか不安がたくさん出てきていたのですが
「こんな時だからこそ、髪からお客様を元気にするのが自分達の仕事じゃないか」とか
「こんな時だからこそ、お店に来た時くらいリラックスして欲しい」
というような声が出始めました。
この時の私はただ聴いているだけでしたが、最終的には「こんな時だからこそ、お客様を髪から元気にする!」という事でスタッフの意見がまとまり、全員が同じ方向を向いて営業する事になりました。
スタッフが自分達で目標を決めたのです。
このような事は私のお店では珍しいというか初めての事だったかもしれません。
いつもは、方針や目標などは私が決めて発信していたからです。
これは私にとって大きな違いでした。
そしてもう一つ今までとの大きな違いは、目標に対して金額や人数などの数字を入れなかった事です。
その結果、お客様一人一人と向き合う事ができるようになり、お店の雰囲気は以前よりも良くなり、売上も戻っていきました。お客様の満足度が上がり、お店の雰囲気がよければ売上が上がるのは分かる気もするんですが、もう一つ面白い事が起こりました。
なんと新規のお客様が倍以上になっていたんです!
これには私も驚きました。
いつもは、目標新規来店比率10%で頑張ろう!とやっていても実際は3、4%しかなかったものが、今回は数字を気にしないでいたら結果8%に増加していました。
なんといつもの倍になっていたんです。
経営者が数字を気にしないなんてあり得ない事だったんですが、自分があり得ないと思っている事こそ違いを創るポイントなのかもしれませんね。