会社を辞める寸前まで悩んでいた社員が・・・
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みなさん、こんにちは。
私は2014年から広島と大阪で、コミュニケーショントレーニングネットワーク®(以下、CTN)の連続講座に参加し、大阪32期ではスタッフをしていました。
私は民間の教育サービス系の会社に勤めており、
今年の7月から局長として事務局に異動することになりました。
業務引継ぎのときに前任者から聞かされた事務局の状態は、かなり厳しいものでした。
業績不振はもちろん、社員同士のコミュニケーションが上手く取れていない、
不仲も10年以上続いている、一人一人のスキルも不十分、モチベーションも低い…。
「さて、これはどうしたものか…」
と頭を抱えましたが、現状をあるがまま受け入れるしかありません。
そして、現状からどうにかするのではなく、私自身が創りたい未来像、ビジョンをまず伝え、
そのためにメンバー(社員)とどんな関係を創りたいか、
どんな仕事の仕方を求めるかを初日に伝えることにしました。
初日に伝えたメッセージの概要は次のようなものです。
・自分が創りたいのは、年齢に関係なく、あらゆる人が学び、成長することを喜びとし、お互いに認め合う社会や世界
・個人の成長とチームの成長のために、トライ&エラーは不可欠で、不安もあって良し、怖さもあって良し
・言いたいことがあれば、当事者か、上司である自分に伝えてほしい
・顔を合わせたときは、声に出すコミュニケーションをする
・その活動は何のためにするのか、それをすることで何を実現したいのか。どんな状態を創りたいのか、常に考えて行動する
・こちらからの提案に対して、自分なりに納得できる答えをもって、顧客に伝える
そして、このメッセージを伝えた翌日からは、メンバー一人ひとりとの面談を行いました。
最初の面談では、案の定、引継ぎで聞いていたようなことがたくさん出てきました。
そのうちの一人であるAさんからは
「実は会社を辞めようと思っていました」
との発言がありました。
今、何のためにこの仕事をしているのか、モチベーションも保てない、体調もメンタルも限界で…という状態でした。
メンバー間の軋轢にやられて仕事がうまく回らず、実績も出ないので、責任者からの叱責もひどかったそうです。
私は面談でAさんにあることをすべて受け取りました。
私はその後も、朝礼やミーティング、ランチの時など折に触れ、私の考え方、ありたい事務局の姿、創りたい未来、メンバーにどうなって欲しいか、を伝え続けました。
それはAさんにも伝わっていったようで、私に頻繁に業務の相談に来てくれるようになりました。
1か月もたたないうちに、Aさんは自ら地域分析をはじめ、市場調査にも自ら出かけはじめました。
そしてその様子を他の社員に報告してくれました。それは
「自分はこの地域にこんな教室を創りたい。ここは児童数が増えているし、そこに教室を出すことで、より多くの子どもたちに5年後も10年後も学習する場を提供し続けることができ、地域貢献になる。そういう状態が創れたら嬉しい。」
という、Aさんのありたい姿、未来からの言葉でした。
事務局には教室開設数の目標がありますが、目標を達成する意図からではなく、
創りたい地域の未来をAさんが考え、行動するようになったのです。
その結果、必要な場所に物件が見つかり、今年の11月に新しい教室を開設することが決定。
およそ2年ぶりの新設教室オープンが実現することになりました。
9月にAさんと面談を行ったときは、前回とはまるで別人で、イキイキと未来像について話してくれました。
私から「Aさんはこの2か月ですごく変化したよ、何があったの」と尋ねてみると、
「局長が来てから、後ろ盾がある感じで、すごく安心感があります。自分一人でがんばってるんじゃない、っていうか、一緒にメンバーとやれている感じで成果が出そうな感覚があります。それに、ここまで考えたことはなかった。こんなにチーム全体のことを考えてやったことはなかった。メンバーに感謝。チームの雰囲気として安心感がある。もっといけるんじゃないか、とチャレンジできる。」
とうれしいコメントをもらいました。
CTNで身につけたセンスを使って、安心・安全にコミュニケーションできる場を整え、さらに、ありたい姿や未来からの会話をしたことで、Aさんだけでなく、事務局のメンバーのあり方が変化し、行動と結果へとつながっています。
これからも、メンバーが個人としても、チームとしてもますます成長し、創りたい未来に向けて成果を積み上げていけそうな、そんな手ごたえを感じています!
みなさんも、創りたい未来に向けて、一歩を踏み出してみませんか?!
CTNの連続講座が秋から全国で始まります。
初めての方は、1回限り見学できますので、ぜひ、ご活用ください。
http://communication.ne.jp/mailmagazine/