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2021年12月01日

人の行動をパワフルに変化させるポイントは「何を伝えるか」なのかもしれません

介護、福祉CTNブログ岸英光講座・イベント情報、報告、講座に参加して医療、看護、歯科、リハビリ仕事、ビジネス、経営、組織づくり

 こんにちはコミュニケーショントレーニングネットワーク®講師の吉田あかねです。

私は講師の仕事以外に薬剤師として働いています。

昨年から今年にかけて「新型コロナウイルス感染症」で医療現場がひっ迫していたのは、皆さんもご存じのことと思います。
   
今年の4月から行政がワクチンの集団接種会場を設置しました。

私はワクチン業務に携わる薬剤師の責任者となり、集団接種会場で勤務をすることとなりました。

集団接種会場では、会場責任者・一般スタッフ・医師・看護師・薬剤師で構成されていますが、毎回異なるメンバーとなります。
つまり毎回「はじめまして」のメンバーでの活動となります。

私たち薬剤師の仕事は、ワクチンを希釈して、接種用シリンジに充填することでした。

 

 

他の集団接種会場での希釈ミスなどのニュースを聞くたびに
「準備したマニュアルで大丈夫なのだろうか?」
「初めてのメンバーでミスなく出来るのだろうか?」
「充填作業に時間がかかり、接種者を待たせないだろうか」 と開始前の不安な日を過ごしていました。

そんな日々の中で、私は「自分がワクチン業務に携わることにどんな意味があるのだろうか?」と思い巡らせてみました。

そのなかではっきりしてきたことは、
*安心してワクチンを接種してもらいたい
*ワクチンを接種することで安心して日常生活を送って欲しい
という2つの思いでした。

接種業務が開始される初日、集まったメンバーは緊張の面持ちでした。

業務開始前のミーティングで私は コミュニケーショントレーニングネットワーク®で学ぶ、「人が生き生きと自発的に行動するコミュニケーション」のセンスを使って「ワクチンを接種することで安心して日常生活が送れるよう、希望する人にできるだけ早く安心して接種してもらえるようにと思っています。しかし他会場でのミスが報道され接種する人が不安になっているのではないかと心配しています。他会場の出来事を教訓にマニュアルを作成しました。まだ足りないことがあるかもしれません。マニュアルの見直しをしながらすすめていきたいと思っています。オール薬剤師でミスなくこの業務をやり遂げることが出来たらこんなにうれしいことはありません。」と伝えました。

その瞬間、目の前にいたメンバーの表情が変わり「こんな機会に参加出来て本当にうれしいです。」「私にも出来るかもという気持ちになりました」という言葉が返ってきました。

 

それからは早めに会場入りする人、勤務前には毎回自宅で練習してくる人、自分の周囲の人に声をかけ参加者を増員してくれた人などが出てきました。
またマニュアルの変更があった時も「え~決まり事が増えて大変」という言葉はなく、「確かにこんなミス起こりそうですねぇ」と、軽やかに新しいマニュアルに対応してくれました。

 

 

半年以上経った今もミスはゼロのままです。
それ以上に「この業務に参加して本当によかったです。」「このまま終了までゼロでいきましょう」という言葉を笑顔とともに会場で会う人ごとにもらいます。

自分の行動だけでなく、周りの人が自ら行動することまで引き出してくれたセンスにあらためて感謝しています。

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