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2021年11月24日

自分から自由に責任を取ったら、思ってもみないことができました

CTNブログ自分自身の生き方、変化、成長医療、看護、歯科、リハビリ介護、福祉

京都の高齢者施設で理学療法士をしている吉岡富恵です。

数年前の話ですが、コミュニケーショントレーニングネットワーク®の連続講座に参加して、自分の価値観がガラッと変わった体験をしました。

以前、高齢者の通所施設で働いていたころの話です。個別に利用者さんの訓練をしているときに、その利用者さんが動くきっかけを探すために、「何がしたいですか?」と尋ねていました。すると、多くの方が「旅行に行きたいけど、もう無理よ。」と言われていました。
他の施設で、利用者さんと一緒に旅行に行ったという報告を聞いたことがあったのですが、「うらやましいな、うちの施設でもできたらいいけど、きっと無理だよね。」と誰にも相談することなく、諦めていました。

ところが、コミュニケーショントレーニングネットワーク®の連続講座で、「自分から自由に責任を取る」という話を聴いて、目からうろこが落ちました。

 ※「責任」は、コミュニケーショントレーニングネットワークの連続講座で扱うセンスの一つです。一般の「責任」の概念とは、全然ちがうのです。

それまで「責任」といえば、失敗をして「責任をとれ」といわれるものであり、嫌なイメージしかありませんでした。
でも、その講座を聴いて、
「責任って、自分から自由に取っていいんだ!」
「自分から取る責任なら、取ってもいいかも」と思い、
「通所施設の利用者さんと旅行に行こう」と、とにかく動いてみることにしました。

 まず、上司に恐る恐る「利用者さんと旅行に行きたいと思っているんですけど、どうでしょうか?」と尋ねてみると、あっさり「面白そうだね、やろう。」となりました。「そんなに簡単に決まっていいの?」と思ったのですが、話はどんどん進みます。
そして、施設長にも私から話をする機会があり、利用者さんと旅行に行きたいことを伝えると、「やってみるといいよ。そういえばこの前、旅行会社で働いている理学療法士さんと会ったから、紹介する。」とまで言われました。

ここから、一気に動き始めました。一緒に取り組んでくれる人を募って、施設内でプロジェクトチームができました。
そして、施設長に紹介してもらった理学療法士さんにお会いした時に「通所施設の利用者さんと旅行にいきたいんですけど、どこに行ったらいいのか、どうしたらいいのかさっぱりわからないんです。」と自分の本音をお話ししました。すると、車いすの人を乗せられるリフト付き大型バスがあることや、京都から日帰りで行くことができるいくつか場所を紹介していただき、「もうそれだけで旅行が実現しそうだ」と、とっても嬉しくなりました。

(イメージ画像です)

そして、伺った話をもとに、プロジェクトチームで会議をした結果、日帰りで、大阪の海遊館という水族館に行くことにしました。
参加者を募り、どれくらいの利用者、家族が行くのか、そのためには何人のスタッフが必要なのかを考え、準備していると、困った問題が発生しました。

旅行会社からの連絡で、「リフト付きの大型バスがそちらの施設まで入れないようです。どこか近くに広い場所がありますか?」と言われたのです。チームのみんなで手分けして探したり、ほかのスタッフに訊いたりしてみましたが、なかなか適切な場所が見つかりませんでした。
ところが、「あれ、こんなところに障がい者施設なんて、あったっけ?」といつも通っている道なのに、全然目に入っていなかった施設が目に入りました。大型バスが入れそうな駐車場があり、障がい者用のトイレまで貸してもらえそうな施設が、すぐ近所にあったんです。そこで、施設の事務長にお願いして、一緒にその施設にご挨拶に行ってもらい、駐車場も、トイレも(!)借りられることになりました。

また、旅行の行先である海遊館で下見をさせてもらえることになり、プロジェクトチームのみんなでいきました。荷物用エレベーターで一気に車いすの方を移動する動線があり、安心して動くことができることがわかりました。そして、昼食のレストランも予約して、全員がそろって食べられるように段取りもできました。

利用者さんには旅行で、安全に歩いて動けるようにと話をして、一緒に運動をしました。利用者さんも「旅行に行くんだから、歩けないとだめだよな。」と言って、積極的に歩く練習をしていました。

そして当日は、利用者さん、家族、スタッフで総勢54名のツアーになりました。
大型バスに乗るところから
「いやー久しぶりのバスや。もう長いこと、こんなバスに乗ってないわ。」
「車いすになったら、バスなんか無理と思っていたわ。」
などなど、笑顔があふれながらの乗車でした。
車中は、にわかバスガイドになり、歌ったりして、一緒に盛り上がりました。
現地では、
「水族館もひさしぶりや。」
「楽しい。」
「子どもに帰ったみたいや。」といろいろな声が聴かれました。

 

もう、とにかく楽しい1日となりました。そして、「自分から自由に責任をとる」ことで、こんなにも自分も楽しくて、周りの人も楽しんでもらえることができるんだ!と実感しました。

それからは、「自分から自由に責任を取る」行動で、いろいろなことに取り組んでいます。仕事のやり方も変化し、どんどん楽しく仕事ができるようになりました。自分から責任を取ることで、助けてくれる人が現れたり、必要な情報が目の前にあらわれたりと、背中を押してくれるようなことが次から次に起きてきます。

 コミュニケーショントレーニングネットワーク®の連続講座に参加して、今のご自分の価値観がガラッと変わる体験をしてみませんか?

 

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