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2018年03月21日

人を成長させるために

CTNブログ家族、親子、子ども・親との関係など

こんにちは。

小学校3年生の息子を持つ堀田です。

 

私自身、昔は甲子園を目指した野球少年でした。

自分の子どもには過度の期待や押し付けは良くないと頭では分かってはいましたが、

気が付くと息子に暇があれば野球の練習をさせていました。

根底にあったのは

「息子にも野球をしてもらって自分の行けなかった甲子園に行って欲しい」

という親の一方的な想いがありました。

 

 

そんなある日息子から

「もう野球の練習したくない。僕は野球選手にでもなるわけでもないのにどうしてこんなに野球の練習しないといけないの?」と言われました。

私はその言葉に正直ショックを受けました。

 

一方で「そうだよなぁ、本人が自分で人生を選んで生きていくことを私も本来は望んでいるわけだし押し付けはよくないよな。残念だけど息子の言う通りだな」と納得させられました。

 

 

今では息子から野球をして遊びたいという時だけ一緒に野球を楽しんでいます。

最近は息子と2人でバッティングセンターに行くことが多くなりました。

そして、これがなかなか打てない。90㎞のボールを40球(1ゲーム20球)振って2~3球かする程度。

 

 

その時、よく私が感じるのは

「もっとお父さん(私)の言うことを聴けば打てるのになぁ。でも本格的に野球はしないからいいかぁ」

と「実は息子は野球のセンスないんじゃないか?」でした。

息子に野球をして欲しい願望から徐々に「諦め」と

息子にはセンスがないという「勝手な決めつけ」が

私の中にあったように思います。

 

 

ところが、そうじゃないかもと思う出来事がありました。

先日バッティングセンターに行った時のことです。

「今日は4ゲーム(80球)打ってみようか?」と思いつきで私は言ってみました。

すると、息子が「4ゲームも打つの?まぁやってみてもいいかな」と言い、何気なくスタートしました。

いつものように最初の2ゲームはほとんどバットにあたりませんでした。

ところが3ゲーム目になると少しずつバットにあたり出し、ボールが前に飛ぶようになりました。

そして、なんと4ゲーム目には今までに打ったことのない打球をどんどん打ち始めて、私もビックリ!

息子は「手がしびれたけどコツがわかった気がする」と大喜びでした。

 

 

私も大喜びする一方で「息子に何が起こったんだろう?」という驚きが自分にありました。

私が伝えたのは「振るタイミングが遅すぎるから1、2、3の掛け声で振る」ことだけでした。

 

反復することでボールの速さに慣れてきた(慣れ)

ボールがあたるタイミングが掴めてきた(コツ)

ボールがあたる感覚や捉える感覚が掴めてきた(感・観・勘)

何も迷わずただ反復する(無心でただやる)

 

が息子に起こった結果ではないかと感じました。

さらにビックリしたことは、私がここはこうしたほうがいいなど、何も教えていないのに、

息子がしっかりとボールを捉え、スイングしていたことでした。

 

そして、何より父親としていつの間にか「息子にはセンスがない、できない」などの

「勝手な思い込み」と「能力の限界や決めつけ」をして

息子に接していた自分がいたように思います。

 

 

さらにこのことは会社で部下や周りの人々に対しても同じことをしている自分がいるのではないか?と

気づかされた出来事にもなりました。

年齢を重ねて経験が増えていくと部下に対して過去や自分の経験から判断して接していることが多々あります。

そして人の能力の限界を勝手に自分で決めてしまい、

「できない人」として接してしまうことが多くなっているかもしれません。

 

人間には元来個人差はあってもできる能力が備わっている。

あとはやるかやらないか。

ただやるだけで素晴らしい能力を発揮した息子から忘れかけていたことを思い出すきっかけをもらいました。

皆さんは、自分や周りの人を「やる人」として接していますか?

 

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