自分のパラダイムに気づくと若手が急成長!
自分自身の生き方、変化、成長仕事、ビジネス、経営、組織づくりCTNブログ岸英光講座・イベント情報、報告、講座に参加して未分類こんにちは。後藤照典です。
コミュニケーショントレーニングネットワーク®基礎講座・プロ講師コースを完了し、トレーナーズトレーニングメンバーとして活動中。
同時に東京で、コンサルティング会社の経営メンバーとして仕事をしています。
私は、昨年の8月に下記のブログをアップしました。
「経営者としての成長を実感した話」
https://communication.ne.jp/0812/
今日は、このブログの「続き」についてお話をします。
私は2020年の夏に、社内のメンバーに対して、下記の絵を描いて、
「みんなが活躍できるような『舞台』と『出番』を創りたいんだ」という話をしました。
※下の真ん中のホームベース顔の人が私で、その周りにいるのが弊社のメンバーです。さらに外側にいるのがお客さま、一番外側が、お客さまのお客さまです。
それから約9ヶ月後、
本当に、この絵の通りになったのです。
そして、現在も、メンバーがどんどん成長してくれています。
コンサルティング会社は、お客様にヒアリングをして、提案書(プロジェクトのゴールや進め方を提案する資料)を作成したり、調査した結果をまとめた資料を作成したりする仕事が多くあります。
特に、よい提案書を作成することは難しく、経験を積んだベテランでなければできない、と、コンサルティング業界の中では言われています。ベテランが資料の大まかな構成を考えて、部分的に若手にお願いするという仕事の仕方が一般的です。
2020年の夏までは、私が提案書を作成する状況が続いていました。
平日の日中はお客様先を訪問することで忙しいため、夜や土日に提案書を作成する、という日々でした。
そんなある日、あるお客様との打ち合わせの後、20代の男性社員が
「この提案書を、私に書かせてください!」
と申し出てくれました。
その時私は、
「いや、まだ難しいんじゃないか〜」
と言おうと思ったのですが、その瞬間に別の言葉が湧いてきました。
「あ、これは『パラダイム※』だ。」
私はその時、
「20代の社員には、提案書は難しくて任せられない。」
というパラダイムを持ってしまっていることに気がついたのです。
「お客様は、経営者の方や、人事部長の方だから〜」
「もし、十分な提案書が出せなければ、お仕事をいただけないから〜」
などなど、様々な理由をつけていました。
ただ、そう言って任せないでいると、20代の社員は成長することができなくなってしまいます。
せっかくの申し出をもらったので、今回はその男性社員に任せてみてもいいかも、と思いました。
「わかった、よろしく頼むね。」
と伝えると、
「ホントですか!がんばります!」
と、彼は元気よく返事をしてくれて、さっそく仕事に取り掛かってくれました。
その後、何回か相談の場を持ちました。
「この日までに100%のものをつくります!」と本人が宣言してくれた日に、50%くらいしかできていないこともありました。
そうすると
「やはり任せないほうがよかったのではないか・・・」
という思いも湧きました。
ただ、ここで私が提案書を作ってしまうと
「20代の社員には、提案書は難しくて任せられない。」
というパラダイムに、また戻ってしまうことになります。
手を出したくなる気持ちを抑えて、フィードバックを続け、数日後、彼はお客様に出せるレベルの提案書を完成させることができました。
一生懸命考えて、いいものを作り上げてくれたことに、私も心が動かされました。
そして、2回目からは、ほぼ自分の力だけで、ベテランも驚くほどのいい提案書を作ってくれるようになりました!
これには私もびっくりしました。
そして、それを見た周りのベテラン社員も、どんどん他の若手社員に提案書を任せるようになったのです。数回の取り組みの中で、他の若手社員も、いい提案書を作ることができるようになりました。
これまではベテラン社員のみが提案書を作っていたので、提案できる数には限りがありました。しかし、若手社員が提案書を書いてくれるようになったことで、提案数が2倍以上に増えたのです。
結果、2020年度はコロナ禍ではあったものの、会社も過去最高の売上を達成することができました。お客さまからも信頼をいただき、「来年もまたお願いします」とご相談をいただける状況になってきています。
「20代の社員には、提案書は難しくて任せられない。」
というパラダイムに囚われるのではなく、
「任せてみてもいいかも」
と思って取り組んだことが、こんな大きな成果につながるとは思っていませんでした。
先日、2020年度の振り返り会をしたのですが、若手社員たちも、
「今年は大変だったけど、仕事がとても楽しかった!」
「成長できました。ありがとうございました。」
と語ってくれました。
ふと、昨年の夏に描いた絵を見返すと、「みんなが活躍できるような『舞台』と『出番』を創りたい」と話していた通りになっていることに気づき、とても感慨深かったです。
これも、コミュニケーショントレーニングネットワーク®で学んだコミュニケーションセンスのおかげです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
※パラダイム…価値観の枠組み。
詳しくは、
「パラダイムシフトコミュニケーション®」で扱います。
<連続講座のご案内>
パラダイムシフトコミュニケーション®連続講座オンライン
https://communication.ne.jp/course/online
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