緑の甲子園とパラダイム~承認そして次へ
講座案内参加者の声CTNブログ岸英光家族、親子、子ども・親との関係など自分自身の生き方、変化、成長未分類ふと目にした調査報告のグラフの高低差に、ん?と動きが止まりました。
高校生を対象にしたアンケートの質問項目「私は価値のある人間だと思う」の4ヵ国比較のそれは、米国83.8%、中国80.2%、韓国83.7%、そして日本は44.9%・・・。資料:国立青少年教育振興機構「高校生の心と体の健康に関する意識調査報告書」2018
存在そのものが誰かの喜びに繋がることを知る関係性の中にいたらどうか、
自分の行動がどんな影響力を持っているかを知る体験が重ねられたら、
誰かからの評価に拠らず、自分の行動と結果を自分自身が承認出来る環境だったら。
そんなことを思い巡らせる私は、このデータが目の前に現れたことを、CTNの講師の一人として取り組むところを示されたようにも感じるのでした。
なぜなら、上記の関係性や体験や環境は、CTNで伝えているコミュニケーションから創り出されていくものでもあるので。それ以降、このデータを頭の片隅に置いて過ごしていたところに、CTNのセンスを瞬きも惜しむような真剣さで掴み取っていく高校生が現れたのです。
【プロローグ ゴルフ部キャプテンが講座に!】
*練習風景*
プロゴルファーをコミットに掲げる彼は、所属する高校のゴルフ部でキャプテンに任命されたことを機に、お父様が参加するCTN連続講座に見学参加。講座が終わると同時に、自ら連続講座参加を決めて行かれました。そして、キャプテンとして、試合に臨むプレイヤーとして、現実の中でセンスを活かし始めたのです!
今日はこの高校生 倉林君に絶大な協力を頂きながら、緑の甲子園(全国高等学校ゴルフ選手権)出場までの体験、そして次の進路を選ぶ現在をインタビュー形式でシェアさせて頂きます。
【センスを駆使した試合】
▼部活は引退の時期かな。キャプテン・プレイヤーとして数々の試合に出場して、CTNの講座にも通い続けての数カ月間を振り返った時に、真っ先に浮かぶ体験はどんなことかしら?
つい最近のラストの試合ですかね。この試合は何かの大会の切符を掛けてとかいうものではなかったんですけど、この試合で、あぁ~自分はCTNのセンスを駆使してるなぁと感じたんです。
軽く練習しただけで臨んで、でも、苦しい練習をしないと結果は出ないというパラダイムに影響されることはなくなっていたので、自分の持っている技術をただ活かすことが出来たんです。
それから、プレー中に起きる様々なこと、例えば誰かのリアクションとかに影響されないんです。以前の自分だったら、それに引っかかって十全にはいられなくなるような場面でも、笑って許容出来ていて。
本当に楽しくプレーしていて、終わってみると好成績!
その日の試合は「楽しむ」を意図していたので、気づくと気負いもなく、『~せねば』、と自分を追い込むこともなく、ただ現実を観て、楽しみながらやっていました。これがもっと早く出来たら・・・とも思うんですけどね(^^;
▼そっか。未来に持っていきたい体験だったんだね。そして、夏の試合に活かしたかった思いが湧くことも受け取りました。
【パラダイム発見!】
▼ただラストの試合には、8月まで様々な試合での体験やCTNのセンスを探究し続けたことが活きているかもしれないね。
そうなんですよね。地区予選でも緑の甲子園でも、いろんなチャレンジを自分にさせてきたと思います。
試合中は毎朝クリアリング※を連続講座のメーリングリストに投稿して出かけて。
それでも、コースを周っている時に、どこかでミスすると途端にクリアな自分ではなくなる。それを掴めるようになって、1ホール毎にクリアリングして、常に新しい自分で次に向かうようにしたり。
*ある日のクリアリング*
調子がいいと、「自分は上手く行かないパラダイム」を発動させて、このいい数字はおかしいぞ、と思い始め、パラダイム※通りに失敗させてみたり。そして、あぁこれは成功恐怖パラダイムになっているかも、と発見出来たり。
何度もミスしたコースに来た時も、あっここはダメなんだよな、と過去の体験に基づかせる自分を掴むことが出来たり。
*ある日のシェア*
▼うん。そうだったね。思いがけないところに潜むパラダイムにもどんどん気づいて、そこを突破した自分にプレーさせてみたり、いいショットの後でもクリアな状態ではなくなることも掴んで手が打てたり、ということがあったね。
はい。自分がごまかし笑いしている時はあやしいぞ、とシグナルのように自分が最善の状態ではなくなる時のパターンも掴めたし(^^;
▼パラダイムも、それがパラダイムだと掴めることがまず前進だし、刻々と起きてくることに影響されて、自分が最善の状態ではなくなった時も、それを即座に掴めることが試合中、重要だしね。本当に現実の中で活かしながら、センスを掴んでいったこと素晴らしい!
*仙台連続講座より 黒のTシャツ、倉林君の真剣な眼差しの先には!*
【反省はしない】
▼そして、センスが特に活きたなぁと思うのはどんなことかな?
「振り返り」ですね。毎試合コミット※を設定して、試合が終わると必ず振り返りをしてきました。機能したこと・機能しなかったことを淡々と見つけていくんです。試合中は気づかなかったことも発見できるし、この振り返りをすると、次に向けて新しい自分が動いているんです。
だから、試合結果の良い悪い関係なしに、振り返りをした後には確実に前進していました。
これまでは、目標設定をして、その目標が達成されなかった時、失敗した時には、「反省」して、ダメだったとこばかり並べて、不安ばかりだったんです。負けても前進に活かせるなんてことは考えられませんでした。
そして、この振り返りは、チームでも取り組んだんですよ。負けた試合に落ち込んでいる部員にも、反省ではないこの振り返りは機能しました。
キャプテンとして出来ることは、部員を失敗に浸らせることなく、体験を活かして次に向かうことに、センスを活かしたコミュニケーションをすることだと、ある試合の後に気づいたので。
*キャプテンとして*
*ゴルフ部の皆さん、写真でのご出演ありがとうございます!*
【未来から生きてみる】
▼うん、覚えてる。部員さん一人ひとりのコミットも受け取ったんだよね。
はい。僕は未来から生きてコミットを設定する、そして、そのコミットに引っ張ってもらうっていうのも結構好きなセンスの一つなんです。今やることが明確になるし、ワクワク感もあるし(^^)
部員も次々とコミットを表明してくれるようになって、そうしたコミュケーションを続けて行く中で、団体戦でもいつも仲間のことを考えてサポートし合うチームになっていたと思います。
*みんなで優勝カップと写真撮りたい*
【承認と感謝】
▼そっか~。一人のプレイヤーとしても、キャプテンとしても、ここまでの時間に承認できることがいっぱいだね。
ですね。緑の甲子園での結果はコミット達成ではなかったけど。振り返りを続けたことも、確実に前進できていることも、いつもコミットを設定してチームでやり続けてきたことも、承認ですね。
あとは、感謝も湧くんですよね。優勝したら伝えたい人を会話した時ありましたよね。あの時挙げた、コーチ、トレーナー、監督、先生、友人、CTNの人達、そして親。優勝を伝えることは出来なかったけど、本当に感謝していて。
*悔しい~(>_<)*
*ドーナツリンクに悔しさを、でもこれ使っていたらグリップ安定(^^)*
試合前にメーリングリストでクリアリングした時、タオル忘れた、って書いたじゃないですか。そしたら、そのメーリングリスト見た父親が、ゴルフ場に登場したんです。タオル持って!しかも4枚も!クリアリングって、「ただ受け取って、「。」(マル)、終わり」じゃないですか、それなのに、対処しちゃうなんて、受け取ってないなぁって思って(^^;でも、雨も降って来たし、ホントはすごく助かりました。
▼お父様、知ってしまったら放って置けなかったのかもね(^_^) そして、承認と感謝、素敵ですね。
*息子から父へ 父から息子へ*
【コミット】
▼その倉林君は、次はどんな未来から生きているの?
コミットとしては、30歳からはツアーに出ています。25歳にはプロ資格合格、その未来から大学を選びます。そして、ゴルフ以外のことも並行して学んで、仕事にもしていきたいんです。その意図は、いずれゴルフ協会を盛り上げていく立場になった時に、色んな体験や観点がある大人でいたいから。
これメッチャ壮大なことなのかもしれなくて、周りは、そこまでは・・・って言うんですけどね。でも、コミットとして存在させていることだから、僕はそんなに重くない。決めた未来から今を選んでいきます。
それと、パラタイムを掴んでも、そこから出られなかったり、出てもまた戻ったりする自分もいるんです。ここをどうすればいいかな・・と探ってみて、新しいパラダイムを創っちゃおう!そして、そのパラダイムを自分の当たり前にしてしまえばいい、と思ったんです。
今の自分に必要なのは、プロに向けた練習、これを当たり前にやるパラダイムを創りたい。
これまでの自分は、軽やかに結果を出すっていうのを、自分に都合よく使って、練習をさせないことに繋げてしまうことがありました。練習しないこと=軽やか、ではないんですけどね(^^;;
今度はもりもり練習する自分にも許可を出してみるんです。でも、それは決して、無理させるとか、頑張るではなくて、未来から生きたら、“自分にやらせたい、やりたい”ものなんです。だからそれを平常化させていこうと思っています。
あとは、大学生になったら、今度は自分で貯めたお金で、CTNの講座に通いたい。
親に負担掛けたくないなぁとも思うし、自立していきたいですね。
▼コミット、しっかり受け取りました。パラダイムシフトの探究も!倉林君にとって講座をどんな位置づけにするかも、想いが詰まってますね。親御さん聴いたら感涙かも(T_T)貴重な体験、そして新たなコミットを伝えて頂き、本当にありがとうございます。
【エピローグ パラタイムと価値】
緑の甲子園での結果がコミット通りではなくても、優勝の喜びを伝えることがかなわなくても、その悔しさも味わい、清々しく行動と結果を承認できる姿に、触発と感動が繰り返し訪れるインタビューでした。
チャレンジングな未来を語るその言葉は、誰の評価を求めるでもなく、パラダイムに制御されることもない軽やかさをまとい、同時に、彼自身が自分を活かす先を観ながら紡ぎ出した言葉は重厚感を帯びて響いてきました。
そして、価値のある人間だと思いますか?この質問をすることはすっかり抜け落ちました。冒頭で触れたデータ、価値がないと回答させてしまうところには、どんなパラダイムがあるのか。そのパラダイムを創る社会のパラダイムは?
失敗も、夢破れることも、その行動を承認出来、体験を次に活かすことができたら、生きることは、どれほど可能性や楽しさに溢れることか。自分が誰かに与えている、与えることが出来る影響に気づくコミュニケーションがあったら、どれほど喜びと承認に溢れ、命の価値を当たり前に捉えることができることか。
パラダイムを掴み、コミットを持って、自分の人生をしっかり自分がリードしていく倉林君のインタビューを文字にしながら、私は、CTNのセンスを活かし創り出せることに、改めて魅力を感じています。
*ご参加者の結果に触れさせていただける幸せ味わうCTN統括責任者岸さん(中央)*
長文、お読みいただきありがとうございます。
CTN講師・南東北主催 佐藤和美
年齢も、職業も超えて、活かすことが出来るセンスに触れて頂く機会、体験講座が全国各地でスタートしています。
テーマ:パラダイム⇒ http://communication.ne.jp/mailmagazine/
CTN:コミュニケーショントレーニングネットワーク®
※パラダイム・・・価値観の枠組み。詳しくは「パラダイムシフトコミュニケーションの連続講座®」で扱います。
※クリアリング ※コミット(=コミットメント) いずれも、詳しくは、「パラダイムシフトコミュニケーションの連続講座®」で扱います。
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