自分の気持ちを言葉にすることの大切さ
CTNブログ家族、親子、子ども・親との関係などこんにちは。
鹿児島在住の堀田と申します。
昨年は大河ドラマ「西郷どん」で、鹿児島に馴染みを持って頂いた方も多いかと思います。
私は鹿児島で人生の大半を過ごしてきました。
今まで鹿児島の気質や県民性もあり
人前で自分の気持ちや意見を口にすることがすごく不得手でした。
「人前では話さない、笑わない、余計なことは言葉しない、我慢する」ということを
教えられてきたわけではないのですが
いつの間にか私もその鹿児島の気質が身についていたようです。
でも、今ではコミュニケーショントレーニングネットワーク®の連続講座で
コミュニケーションを学んで素直に人前で自分の気持ちを言葉にできるようになり
以前より楽に人前でも話せるようになりました。
現在、私は鹿児島で10数名程度の会社を運営しております。
会社では毎朝、朝礼を行い一日をスタートさせています。
社員にはドライバーや職人も多く
「無口で口下手」という言葉があてはまる社員が多いのが現状です。
まさに以前の自分を見ている感じでしょうか。
極端に言うと
「うん(分かった)」
「うんにゃ(鹿児島弁で分からないという意味)」の
二言くらいしか言葉にしない社員が多いのです。
更に鹿児島の地域性もあり
「自分の気持ちや思いを言葉にしない」気質があるのかもしれません。
また、仕事柄、朝一度顔を合わせ朝礼が終わると
それぞれがバラバラに配置されて、各自仕事をこなす職場環境です。
今までの朝礼は、私が一方的に情報提供やその他、注意事項など話をすることが多く
社員もそのことにすっかり慣れきってしまい
マンネリ化した朝礼(一日のスタート)になっていました。
いつのまにか私の発言や訓示も、社員にとってはお経のようなものになってしまい
聞き流すことに慣れきり響かなくなっていたのかもしれません。
常々私の中で
「一緒に仕事をする仲間としてもっと風通しをよくできないか?」
「もっとお互いが、安心して仕事ができる環境にできないか?」
「少しでも、社員が自分の感じていることを、言葉にできる雰囲気作りができないか?」
と、考えていました。
そこで、シンプルで簡単にできそうなことから始めてみることにしました。
それは、私が朝礼にて話をするのを最低限にして、
一日一人の順番で、社員に自由に話しをしてもらうというものでした。
「話す時間は決めない。テーマも自由。」
「ここ最近あったこと、今、感じていることを自由に話してもらう」
一言でいうと、一分間スピーチみたいなものでしょうか。
その他のルールとして
「安全管理」と「健康管理」に関するテーマは除外することにしました。
これは今まで、社員に何か仕事上においてのコメントを求めると、ついつい
「現場で事故をしないように気を付けます」
「風邪をひかないように体調管理をします」
と、いったコメントが多かったため
同じことをコメントすれば楽でいいんだという環境にしないためでした。
最初は社員から「えぇ~」という心の声が聞こえる反応の中でスタートしました。
緊張してなかなか話せない社員や途中で上手く話せないと止まってしまう社員がいたり
または「話におちがない」と、溜息する社員など様々でした。
そんなある時、社員数名から
「朝のスピーチが苦痛です。続けないといけないですか?」
「実は自分の順番がまわってくる度に、ネタやテーマを探すのに苦労しているんです」
「緊張して話すことが億劫になっています」
と、朝礼時に質問や意見がでました。
今までは直接、感じていることを、私に伝えてくれることが少なかったので
私としては、社員が感じていることを正直に言葉にしてくれたことがすごく嬉しく思いました。
そこで社員に
「今まではどちらかというと私が一方的に情報や伝えたいことを伝える機会が朝礼となっていました。
勿論、必要な情報はお伝えする必要はあります。
それ以上に、一緒に仕事をする仲間である皆さんが
今、感じていること、最近あった出来事を話してくれることで
『お互いの存在をしっかり感じることができるのではなないか?』と、感じています」
と、社員に伝えてみました。
更に「私の話を聞き流すより、一緒に仕事をする仲間の存在を感じ
現状を聞くことの方が会社にとっても皆さんにとっても重要だと思うんです。
また、そのことで気持ちよく一日のスタートをきることができて
いい仕事に繋がるのではないか?と、感じています。
上手である必要もありません。些細なことで問題ありません。
感じていることを言葉にしてみることをみんなでやってみましょう」
と、話をしました。
社員とこの会話ができたことで
「無口で口下手」な社員達が少しずつ自分の言葉で話をしてくれるようになりました。
社員の中に「上手でなくてもいい」「気軽に話していい」
という、安心感と許可が生まれたのだと思います。
「実家に帰ったが長年、育てていた猫が亡くなっていた。幼いころから可愛がっていたので
本当に悲しかった」
「昨日が自分の誕生日で〇〇才になった。本当の幸せは何か?今までの人生を振り返り
これからの人生の幸せを考える誕生日だった」
「自分には子どもはいないが、虐待のニュースがこれだけ出ている今の世の中は変だ。
どうしてあんなことができるのか?子どもが本当にかわいそうだ」
など、日々の起こったことや自分が感じたことや気持ちを、言葉にしてくれるようになりました。
同時に周りの社員からも、共感や笑いが少しずつ出てくるようになってきました。
今では、全員が自分にあった出来事から、今、感じていることや気持ちを気軽に話すことが
できるようになり、仕事をする雰囲気や場のムードが明らかに変わったと感じております。
男性が多く、どちらかというと硬い雰囲気の会社にとっては、
自分の気持ちを言葉にできるようになったことは
人の入れ替わりの少ない私の会社にとって大きな一歩となりました。
改めて、「自分の感じている気持ちを言葉にすること」の
素晴らしさと重要性を感じることができました。
今後も続けていき更に社員と会社を活性化していきたいと考えております。
お読みいただきありがとうございました。
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