茶道の中のコミュニケーション
CTNブログ自分自身の生き方、変化、成長日常生活での気づき、趣味京都在住の吉岡富恵です。
私は、30年間、茶道を学んでいます。コミュニケーショントレーニングネットワーク®でコミュニケーションを学んで、つくづく茶道は、コミュニケーションなんだと思います。
その一つの体験をお話します。
あるお稽古の日のことです。お稽古のために、先生のお宅に伺いました。先生のお宅は、和室が二間続いていて、手前がお茶の用意をするお部屋で奥にお茶室があります。お茶の用意をするお部屋に入ると,お茶室で先生と先生のお孫さんがお話しをされていました。
先生がすぐに私に気がついて「先にお稽古の準備をしてください。」と声をかけてくださったので、お稽古の準備をする事にしました。
話の内容は聞こえませんでしたが、お孫さんが先生に何か悩み事を話しているようでした。やがて、お孫さんが「うん、やってくるわ。」ときっぱりとした声が聞こえて、先生も「うん。」とだけ言われました。そして、お孫さんは、私に「お邪魔しました。ありがとうございます。」と丁寧にあいさつされた後に、部屋を出て行かれました。
この場面をみて、戦国時代の武将がお茶をしていた理由がわかった気がしました。
戦国武将にもきっと、不安や悲しみやいろいろな気持ちが渦まいていたことでしょう。そんな時、外の殺伐とした空間から切り離された静かなお茶室の中で、静かに自分のために点てられるお茶に集中し、自分の内面と向き合い、やがて目の前に出てくるお茶を飲みながら、自分自身と向き合い平常心を取り戻していったのではないかと思うのです。
何か不安な思いがある時、アドバイスとか解決策がほしいのではなく、ただそこにいて、自分の存在を受け取ってもらえるだけで、すっと動けることがあります。
お茶室では、いつものような会話を楽しむということはあまりしません。でも、なにか存在を受け取りあうという気持ちがあるように思います。存在を受け取りあう場には、言葉のコミュニケーションにはない、深く静かな心の通い合いが生まれてきます。
このような、『存在を受け取ること』は、お茶室だけでなく、私は普段から何気なく自然にコミュニケーションの中でもできるようになったなと思いました。
例えば、 職場でも部下から何か相談事があった時に、ただ、その人の話を聴くこと、存在を受け取るようにしています。そうすると、「相談してよかった。」と伝えられたことがありました。日頃の職場でのコミュニケーションでも、このことが身についていることを感じます。
皆さんの日頃のコミュニケーションの中にも、もしかしたら、お互いの存在を受け取りあう場があれば、今の勝ち負けがすべての世の中にはならないのかもしれません。
コミュニケーションを深く学ぶことで、茶道の中でのコミュニケーションに思いをはせることができました。
人生の中で、コミュニケーションを学ぶということはあまりないかもしれませんが、足を踏み入れると、今までの自分の感覚とは違うものが見えてきます。是非一度、体験してみてください。
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