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2022年07月20日

3か月で組織が成長し働きやすくなった~」の巻

CTNブログ自分自身の生き方、変化、成長医療、看護、歯科、リハビリ仕事、ビジネス、経営、組織づくり介護、福祉

こんにちは、田口と申します。総合病院で看護師長をしていた頃の話をシェアしたいと思います。

ある年の4月に新しく配置替えとなった病棟は、スタッフの人間関係がぎすぎすしていて、めちゃくちゃ忙しく、日勤看護師は日々2~3時間の残業はあたり前、しかもサービス残業までしている状態でした。看護師からは「忙しいのにこれ以上無理」「他の病棟に比べるとなんでうちばかり」「〇〇さんの仕事の仕方に問題がある」など、否定的な声が多く、看護師長の私から声をかけてもとげとげしい雰囲気…医師との連携もうまくいかず、誰かの悪口やうわさが飛び交っている組織でした。

も――潰れる寸前のギリギリな状態!正直、「あちゃ――――。どこから手を付けようか~。問題が多すぎてどーしたもんか」と頭を抱える状況でした。

 

 

 

これまで、このような組織を目の前にしたら、管理者としては「情報収集し問題を分析、課題を明確にして戦略を練って対応・対策していく。そして、1年がかりかけて組織を正常にして、2年目でさらに成長させていく」「組織を変えて成長させるには3年」と先輩の看護管理者の方々から教わってきました。

でも、今回は違いました。3か月でごろっと組織を変えることができたんです。働きやすく、自ら「もっとこうしたい」と提案することができる組織になったんです。

私がまずしたことは、「何でも話を聴く看護師長であること」という自分のあり方で日々過ごし続けました。

そんな自分であり続けると、もちろん自ら「いつでも話聴くよ。」と声をかけたり、スタッフが話をして来た時は、相手が話したいことを全て聴ききる自分でいることができました。また、自ずと話しかけやすい雰囲気にもなるのでしょう、スタッフからは「今度の師長さんは話を聴いてくれるし、いつ声をかけても怒られない。神やね。」との噂までたつようになりました。

話を聴く自分でいることで、情報は自然に私のところに入ってきます。ある程度情報が入ると、課題は明確になるし解決するためは、何の情報がさらに必要なのか、自分が誰とどのようにコミュニケーションをとるべきか、どうすれば解決策につながるかの道が観えていきました。

新しい感覚でしたが、不思議と不安に押しつぶされるような感じは湧かないし、同時にいろいろな対応をしていても的確に終わっていく…まさに、「解決に導かれているよう」な体感でした。

 

 

相手は看護師だけでなく、医師や他職種でも同じことでした。「話を聴く師長」であり続けると、同じように情報が集まってくるし、医師からは「これまで師長さんには頭ごなしに『無理です』『できません』と言われ、逆に要望ばかり言ってくるから協力できなかった」との声もありました。少し対応が難しい医師ですら、「師長さんに相談なんだけど」と言ってくるまでになりました。

周りとの関係性ができると、解決までがさらにスピードアップ!「もっとこんな看護がしたい」「他職種と一緒にこんなことがやりたい」などなどスタッフより一気に自分たちがやりたいことを提案がでてきます。私からの提案やアドバイス・指導をしても、スタッフはスッと受け入れる態度になっていきました。頭ごなしに「忙しいから無理です」という返答はなくなりました。私自身が創りたい組織の提案もスタッフと語る時間が増え、夕方何気に語りだすと、雑談で話が盛り上がり、新しい取り組み案が出てきたりすることもしばしば(*^-^*)

また、人間関係でもつれていた糸も、どこをほぐしていったら解決するかわかり同時に対応!気づけば大きなトラブルもなく勤務している状況でした。

気が付いたら3か月で「去年と全然違う。すごく働きやすくなった」「看護が面白くなった」との声が聴かれ4月に配置になった時のような、ぎすぎすした雰囲気ではなくなりました。

 

 

その後、病棟では年間に立てていた目標はすべてクリア!サービス残業は3か月でなくなり、一人一人が適正に超過勤務を申請し、めりはりをつけることができるようになりました。前年度まで看護師としてできていないことへのご指摘が多かった患者さんからの投書は、この年は承認のメッセージがほとんどでした。組織内の関係性が良くなり、スタッフが自ら動く組織になったことで、患者さんにとってさらに良い医療の提供ができたことを、スタッフとともに喜び合いました。今でも、管理者として遣り甲斐や達成感を感じた思い出のひと場面となっています。

 

 

これまでは、起きてくる問題や事象の対応だけにとらわれ、時間に追われるばかりで…前進しないことも多かったのですが、自分のあり方次第で結果は全く違ってくる体験でした。