「子育てのダブルバインド! 〜本当に望むものは何?〜」
メルマガCTNブログ家族、親子、子ども・親との関係など自分自身の生き方、変化、成長日常生活での気づき、趣味人間関係こんにちは。
種村文孝です。
わが家には6歳の娘と3歳の息子の2人の子どもがいます。
毎週金曜日の夕食後に家族団らんの時間として週末パーティーを開催しているのですが、
子どもたちについつい言ってしまうことについて、
考えさせられることがありました。
週末パーティーは、
夕食をしっかり食べたら、
普段は我慢している好きなお菓子を食べたり、ジュースを飲んだりしてよいと
決めています。
楽しみすぎる子どもたちは、
「ねぇねぇ、もうお菓子いい?」
「もうごちそうさましていい?」
と、夕食もそこそこに聞いてきます。
「ごはんをしっかり食べたらね。
みんながごちそうさまをしたら、パーティーにしようか」
と伝え、
夕食を十分に食べたことを確認してパーティーにしました。
保育園であったこと、
友だちとのこと、
好きなアニメのこと、
いろいろ話しながら、好きなものを食べて、
家族団らんの時間になりました。
そして、
「おいしかったね」
「楽しかったね」
とパーティーを終わりにして片づけを始めようとしたところ、
「ねぇねぇ、まだグミがあったから食べていい?」
と子どもたちがグミを見つけてきて言ったところから、言い争いになりました。
「もう今日はたくさん食べたから、また今度にしようよ。
もうすぐ寝る時間だし、お片づけしよう」
「えー、いやだ、グミ!グミ!」
「まだ食べるの!?もうダメだよ!
我慢できないなら、今度から週末パーティーはしないよ!」
「いやだ!うぇーーーーーーーーん!!!」
「まったく、、、そんなに食べたいなら食べてもいいよ!!
けど、もう虫歯になってもしらないよ!!」
と泣いて駄々をこねる子どもたちにイラッとして怒りました。
ママからは、「今日はもうお菓子はだめだよ、食べ過ぎだよ」と注意され、
子どもたちは、
お菓子を食べていいのか、食べてはいけないのか、
どうしていいかわからずに泣くばかりです。
食べてもいいと口では言いながらも、怒った態度なので食べちゃダメだというメッセージを伝えちゃっていますし、
パパとママでも言っていることが違うので子どもたちはダブルバインド(板挟み)状態になってしまうのですね。
はじめのうちは、子どもたちが言うことをきかないので、私も頭にきていたのですが、
泣いている子どもたちをみて、
本当にこれが自分が望んでいた結果なのだろうかと、ふと思いました。
さっきまであんなに楽しい時間だったのに、
子どもたちは泣き出し、パパとママはイライラしていて、
なんでこんなことになっちゃったんだろう、と。
本当は楽しく週末パーティーをやって、
家族団らんの時間にしたかったのに。
そして、
子どもたちが泣いて動けなくなっているのを見て、
自分がイライラして言っていることが子どもたちを困らせていることに気づき、
「あー、ダブルバインドになっているね」
と、ぼそりと、ママに話しました。
ママも、「そうだね、、、」と言ってくれました。
すると急に、状況が落ち着いて捉えられました。
ここでお菓子を食べることを認めてしまったら、
子どもたちを甘やかすことにならないか、
これからもわがままを言わないか、
一度ダメだと言ったのに認めてしまってよいか、
ご飯を食べずにお菓子ばかりにならないか、
虫歯にならないか、
と頭に浮かんできましたが、
ちょっとお菓子を食べたくらいで急に虫歯になるわけでもないし、普段は我慢できているしそこまで問題ないか、と今度は冷静にいろいろな観点を検討できました。
そして、食べてもいいし、食べなくてもいい、どちらもでも子どもたちが自分で選択してくれたらOKと素直に思えました。
そこで、私は、
「まぁ、ちょっとぐらいならいいか。甘いものばかり食べてご飯を食べなくなっちゃったら心配だし、
虫歯になったらどうしようって心配だったの。
お菓子我慢できないって子になっちゃうのが心配だったの。
でも、いつも我慢できているし、今日もご飯をしっかり食べたしね。
楽しかったし、もっと食べたかったんだよね。ごめんね。
週末パーティーだから食べてもいいよ。どうする?」
と子どもたちに伝え、委ねてみました。
ママもうなずいて、見守ってくれました。
すると、子どもたちは泣きやんで、
2人ともグミを少しだけ食べるということを選択し、
みんなでお菓子パーティーを延長して、再び家族団らんの時間が戻りました。
子どもたちは満足したところで終わりにして、片づけも寝る準備もでき、家族全員が満足する結果になりました。
これは本当に望んでいた結果なんだろうか、と捉え直したり、
ダブルバインドになっていた、と認識して妻や子どもと会話することで、
状況はまったく変わってきます。
そして、
・本当はどうしたいのか、
・何を願っているのか、
・何が心配なのか、
・どんな想いで言っているのか、
そういうことをきちんと言葉にして伝えることによって、
結果はまったく変わってきます。
子育てではダブルバインドな状況を引き起こしやすいですし、実際にどう対応するとよいのかは、コミュニケーショントレーニングネットワーク®の講座で扱ういろんな内容が役立ちます。
今回のブログは、私の気づきや対処のほんの一例にすぎません!!
ぜひいろいろと学んだり、深めたりして、幸せな子育て、子どもが自分で適切に判断できるような子育てが広がり、幸せな家族が増えたら嬉しいです。