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2018年01月17日

中間管理職のやり甲斐

CTNブログ仕事、ビジネス、経営、組織づくり

こんにちは。
私は、総合病院で看護師長をしている田口和美と申します。
本年度、中間管理職となって7年目です。

私は、
・スタッフがいきいきと看護をし、やり甲斐をもって仕事ができる病棟
・寄り添う看護の提供 (患者や家族の意図に叶った人生の選択ができるために)
を目指して病棟創りをしています。

このことは、病棟のスタッフに何度も伝えるようにしています。

7年前、中間管理者に昇任した時は、
管理者の仕事は「責任が重い」「大変」などなど…
「管理者は難しい」と思っていました。

実際に、働き始めると、
「自分には能力はない」「判断するのが怖い」
などの気持ちも次々と湧いていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなとき、このコミュニケーショントレーニングネットワークの
コーチングに出会いました。

学んでいくうちに、
管理者として働くことにやり甲斐を感じるようになりました。
ただ目の前のことを、自分の立場としてやるべきことを
対応していく

そして、感情や反応に揉まれることなく、
目の前のことに責任を持って仕事ができるようになりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

現場では、私が判断した結果に迷いを生じたり
クレームの対応や、部下の育成がなかなかうまくいかないこと
上司とのやり取りでうまくいかないこと…etc.
「難しい」と思う場面もあります。

しかし、私の目指す病棟創りに立ち戻り、
日々起こる課題や問題に対応していくと、
感情や反応で対応するのではなく
その間に応じた適切な対応ができるようになりました。

一昨年、今の病棟に配置された年に、
勤務体制を3交替制(日勤・準夜勤務・深夜勤務)から
2交替制(日勤・夜勤勤務)に変更しました。

実は、私が配置されたころ、
日勤勤務者は、通常5時までの勤務ですが、
21時近くまで残っていることが日常となっていました。
始業前は、1時間ほど早く出勤してくることも風土として根付いていました。

私は、この風土をみて

「このままでは、スタッフが倒れてしまう!
仕事も惰性でやっているように見えるし、
もっと看護師にやり甲斐を感じる病棟にしたい!」と思いました。

そこで、思い切って勤務体制を
3交替制から2交替制に変更できるよう動きはじめ、同時に
業務の内容を見直しました。

新しいことを始めると、スタッフは反応します。
変化に対して受け入れられない人は少なくありません。
そんな時、副看護師長より
「師長さんが、悪者になっているんです…。色々みんな言っています…」
と、私に伝えてくれました。

私は、言われた瞬間、どきっとしましたし、悲しい気持ちが湧きました。
いろいろ湧く感情は横に置き、私は副看護師長さんに

「ありがとう。言ってくれて…副師長さんもつらかったね。
でも、新しことへのチャレンジはいろいろな気持ちが湧くのは当たり前だし、
私が悪者になっていいよ。

皆の為に、副師長さんはスタッフの声を聞いてあげることできる?
私のことをかばう必要ないし、ただスタッフの話を聞くだけでいいから。
もちろん、副師長さんが感じていることはスタッフに伝えてもらっていいよ。

皆との話の中から
『これは師長さんに伝えたほうが良いかな』と思ったら私に伝えてくれる?」

と、話しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、副看護師長さんは、
スタッフの色々な声を私に伝えてくれるようになりました。
さらに、スタッフが不安や心配に思っている事に対し、
副看護師長として「何をしたら心配や不安が軽減するのか」
と、タイムリーに考えて行動してくれるようになりました。
スタッフが不安と感じていることを改善できる媒体を作るなど…
未来の姿を見える化していきました。

看護師長と副看護師長とそれぞれの立場で必要な対応をしていくことで
無事に2交替制が導入でき、今やスタッフは
「2交替制にして良かった」「もう3交替制はできない」と言っています。
その他の業務内容の見直しもスムーズに整えることができました。

現在は、始業前5分前の出勤時間となり、
さらに残業は、以前の半分以下となりました。

スタッフそれぞれは、
自分の時間で習い事をしたり、旅行に行ったりと
自分の時間を楽しんでいるようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、自ら自己研鑽で院外の研修に参加する姿が増えてきています。

学んだことを、患者さんに活かすことができ
「患者さんに喜んでもらえました」と、嬉しそうに報告してくるスタッフもいて、
スタッフの成長を頼もしく感じます。

看護助手の方の中には
「看護師になりたいので、辞めて学校に行きます。」 と、
次の目標を見つける人も現れました。

スタッフ一人一人が、
自分らしく生き、看護師としていきいきと働く姿を観ていると
管理者として
「やってきて良かった」「みんなついてきてくれてありがとう」
と、心から嬉しく感じます。

これからも、
スタッフ一人一人が、看護師の仕事にやり甲斐を持って働ける
そんな職場創りを続けたいと思っています。

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