「ま~ぜ~てっ!!」~子どもに学ぶ、感情次第or自分次第~
岸英光家族、親子、子ども・親との関係など自分自身の生き方、変化、成長仕事、ビジネス、経営、組織づくりCTNブログ未分類このブログをご愛読いただきありがとうございます。コミュニケーショントレーニングネットワーク®認定講師の佐藤と申します。
さて、突然ですが、気づかないうちに感情に基づいて行動していることありませんか?自分の意志に基づいて行動していますか?
今日は何に基づいて行動しているか?を探るきっかけにして頂けたら嬉しいなぁと思いながら、このブログを書いています。
【こんな経験ありませんか?】
交渉の電話をかける前、断られたら嫌だなぁ・・・と湧いてくる感情、しばらく放置・・。
経験したことがない仕事を前に、自分にできるだろうか?と、立ち込めてくる不安や恐怖。
気まずいままに別れてしまった相手と、再び会う用件が出来てしまった時の重たい気持ち。できることなら会いたくないなぁ・・と探し出す言い訳。
これらは私の経験でもあるのですが^^;、こんな反応が起きて行動が止まりかける時、感情次第の行動をさせてしまいそうな時、決まって浮かんでくる1シーンがあります。
その1シーンで、ある一言を放った少年を思い出すと、とてつもない神々しさと敬愛の念が蘇り、ぎゅーっとハグしたい衝動に駆られもします。
【数年前の出来事】
5歳の少年は3歳の妹とカードゲームのルールを巡って大喧嘩。
手を振り払うようにして、兄である少年にカードを取り上げられた妹は大声で泣き出しました。
そこにその子たちの母親登場。
泣いている妹はなだめられ、泣かせてしまった兄には一喝が・・・。
俺にも言い分がある、とばかりに恨めしそうに母親を見上げた目で、
「もうお前とは遊ばない」と、憎々しげに妹をにらんだ兄の瞼には今にもこぼれ落ちそうな涙が。
そのまま部屋の片隅に居場所を移して、だんまりを決め込みました。
一方、ひとしきり泣いた妹は「一緒にパズルをやろう!」と私の膝元へ。
部屋の隅には、憤りがにじんだ目でその様子を捉えている兄。
あぁでもない、こうでもないと、ピースを操りながらパズルに興じ始めた頃、すぐそばに兄の影。
えっ!?、と思った次の瞬間。
「ま~ぜ~てっ!!」兄。
「うん、いいよ」妹。
おおおっ!!
何事もなかったかのように3人でパズルが再開。でも、実は私だけ動揺していました。(なに、この展開。めちゃくちゃかわいい。まっそれはそうと、大人だったら、こんなに澄んだ「ま~ぜ~てっ」を、喧嘩してからものの数分で言えるだろうか・・・?)
もしも、大人だったら・・・
遊びたいけどムカつく
自分から行くなんて沽券にかかわる、悔しい
さっき喧嘩したばかリだから、一緒に遊んでもらえるはずがない、断られたら嫌だなぁ。
などなど・・、過去や感情・評価に駆られて部屋の隅で膝を抱え続けているかもしれません。
でも少年は、感情等の反応や気持ちからではなく、自分の「意志」に基づいてコミュニケーションを起こし、自分に行動させたのでした。「一緒にパズルをしたい」という自分の意志に従って。
【深淵にしてパワフルなコミュニケーション】
さらに言えば、純度100%のようなクリアな「ま~ぜ~てっ!!」は、
その部屋に残っていた喧嘩にまつわる憤りや悔しさや悲しさを、瞬時に一掃する言葉ともなっていました。「うん、いいよ」にも、「私もごめんね、許してるよ。」のような響きがあり、音が広がる速さで新しい時空間と関係を創り上げていたのです。
この時感じたことが気のせいではないことを知ったのは、パラダイムシフトコミュニケーションⓇの連続講座に参加してプログラムに触れてからでした。
【意志に従って行動してみると】
冒頭に書いた感情まみれの案件たちは?というと。
交渉の電話をかける前、断られたら嫌だなぁ・・・➡やめるか・・いやいや。交渉開始、想定以上の嬉しい提案で成立!
経験したことがない仕事を前に、自分にできるだろうか?と、立ち込めてくる不安や恐怖➡この仕事をやり遂げて、次に進みたい。とにかく行動してみたら、未知を知ることにワクワクしながら完了、できることが増えました!
気まずいままに別れてしまった相手と、再び会う用件が出来てしまった時➡わだかまりをなくすためにも会おう。「おはよう!」「おぅ、おはよう!」。
あの時の「ま~ぜ~てっ!!」を思い出して、過去にも感情にも彩られない、澄んだ「おはよう」を言わせてみると、新しく創り出す「ここから」が現れました。
【終わりに】
「感情次第」か「自分次第」か。
コミュニケーショントレーニングネットワーク®の講座は、パラダイムが出来る前の子どもたちが見せてくれた素晴らしいコミュニケーションセンスを蘇らせ、本来の自分に気づかせてくれる場でもあります。
お読みいただきありがとうございます。
コミュニケーショントレーニングネットワーク®認定講師 佐藤和美