苦手なことを、苦手なままで行動してみると・・・。
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こんにちは。斎藤 幸子です。
北海道で、言語聴覚士をしています。
私は幼い頃から乗り物酔いがひどく、車やバスなどで遠くに出かけることが苦手でした。途中で具合が悪くなり、車を止めてもらって休むこともよくあったし、目的地についてからも、しばらく動けなかったこともありました。家族には、かなり心配をかけていたため、落ち込んだり、自分を責めたりすることが多く、自然に行動範囲が狭くなりがちでした。
社会人になってからも、乗り物酔いは年々ひどくなる一方でした。
どうにか克服しようとしたり、ポジティブに考えようとしたり、いろいろな方法を試してみましたが、どれもうまくいきませんでした。
そのため、プライベートでは、長距離のバス旅行やドライブはなるべく避けて過ごしてきました。出張で遠くに行くことが決まった時は、毎回、万全の乗り物酔い対策をして、なんとか参加していました。約6年前にコミュニケーショントレーニングネットワーク®の講座に参加し始めた頃も、同じような状況でした。
ところが、ある出張で2時間以上バスに乗って出かけた時に、全く酔わなかったことがありました。乗り物酔いがひどい、という私の事情を知っている同僚が、ずっと話しかけてくれたおかげだと思っていました。
ある時、講座でパートナーにそのことを話すと、受け取って聴いてくれました。そして、
酔う時もある。
酔わない時もある。
今回は、酔わなかったという現実があった。
あることはある。結果はこう。
理由をつけない。
と伝えてくれたのです。(詳しくは、連続講座のコミュニケーションエッセンスコースで学びます。)
最初に聴いた時は「え?」と理解できませんでした。でも振り返ると、確かに、実際にあったことは、
今回は、酔わなかった。
それだけでした。
私は乗り物酔いがひどいから、あれができない。あそこへも行けない。今回は同僚が話しかけてくれたから、たまたま酔わなかっただけかも。など、今までいかに理由や解釈などで、自分を止めていたか気づいた瞬間でした。
その後は、遠方への出張を断らなくなりました。そうすると、乗り物酔いの対策の情報も、次々に入って来るようになり、バスで3時間半かけて、1人で移動した時もありました。移動にエネルギーや労力を割かなくなった分、仕事にしっかり取り組むことができるようになりました。乗り物が苦手なまま、次の年は、JRとバス、フェリーを乗り継いで離島に行き、着いてすぐに仕事をすることもできました。
ちなみに今年度は、新型コロナウィルス感染拡大の影響で、実際に出かける出張は次々に中止になりました。パソコンは苦手、も感じている私が、これまた苦手なままで、Web開催の学会や研修会などに積極的に参加して、学びや探究を大いに深めることができています。
これからも、苦手なことを、苦手と感じるままで、その感情に影響されずに、現実を捉えて、行動していきます。
お読みいただき、ありがとうございました。