2019年07月10日

言葉することのパワフルさ、表現するセンスがここにある

日常生活での気づき、趣味仕事、ビジネス、経営、組織づくり介護、福祉CTNブログ自分自身の生き方、変化、成長医療、看護、歯科、リハビリ未分類

はじめまして山城健児と申します。

沖縄で障がい福祉に関わる仕事をしています。

聞いたことありますか？「男は黙って〇〇ビール」

私が幼少の頃こんなCMが流れていた事を記憶しています。

男は余計な事を言わず背中を見せろ、察する事こそ価値がある。

と言うメッセージだったのでしょうか。

実際、親からも男は多くを語るなと、言われた記憶があります。

その影響か？人前で話す事に苦手さと照れ臭さ、緊張感があります。

　そんな苦手意識を持つ私ですが、仕事の一つに障がい児者のアドボカシー機能

というものがあります。それは自分自身の事をうまく表現できない障がい児者の

声なき声をもくみ取り本人に寄り添い、必要ならば代弁し伝える役割です。

声なき声を本人に変わり社会や関係機関に言葉で伝える。

本人に変わり関係機関や家族等に伝えたつもりが結果的に

「そんなつもりで言っていないのに」

「わかってほしい」、

「なぜ伝わらないのだろう」。

そんな日々の連続でした。

正しいことを言っているし、やっているつもりなのに伝わらない。

仕事の中で関係機関やスタッフにもうまく伝わらない、

なぜ伝わらないのだろう、イライラと同時に言葉で伝える事の重要性を

感じていました。

行き詰まりを感じていました。

そんな時、コミュニケーショントレーニングネットワーク®️の講座に参加しました。

講座に参加して、「相手の事を聴いているつもりで聴いていない」

一方的な会話になっていると知り、「目から鱗」でした。

実は、話すのが苦手なのではなくて、専門的な知識を一方的に伝えているだけで

相手の話を聴いていない、その事に気づいてから

相手を聴くことができるようになりました。

すると、声なき声を代弁することもできるようになってきました。

コミュニケーションセンスを学びながら、私に必要なものはこれだ。

と実感しつつ、このセンスを学ぶ事で確実に何かが変わっていきました。

そしてこれまで、「男は黙っているのがよい」という価値観でいたこと、

そして、「自分は専門職なのだから自分がやっていることは、当然正しい」

という前提で会話をしていたことにも気づいたのです。

講座の中で、私が今一番実現したい事を言葉にしてみました。

それは、「福祉業界を変える」です。

私は障がい者入所施設に長く勤務していたのですが、そこでは自分の意思に反して

様々な事情により、限られた空間の中で生活せざるを得ない障がい者の存在がありました。

今、障がい者施設では、福祉サービスの充実に伴い、徐々に生活空間も広がりを見せています。

しかし障がい児者との関わりにおいては、まず「専門職ありき」になってしまっている

のではないかと感じることも多々あります。

例えば、「一人暮らしがしたい」との要望があっても、安心安全のために専門職が

どう関わるか、どのサービスを提供する方がより良いのかが時として一人暮らしの

ポイントになったりします。

「本人はどう思っているのだろう」？

「障がいがあっても当たり前の生活」ってなんだろう？

それはサービス主体の生き方なのだろうか？

「主体的に生きる」とはどんな生活だろう？

それらを考えた時、サービスの充実と共に、サービスを出来るだけ使う事なく生活する

ことが「福祉業界を変える」一歩になる。そんな言葉が自分の中から出てきました。

そして、私は、新たな取り組みをスタートしました。

その取り組みとは、刑務所を出所予定で帰住先がなかなか決まらない障がい受刑者の

生活サポートです。

帰住先が決まらない中にあっても、「他に方法があるかもしれない」とあきらめることなく、

「本人が主体的に生活できる場とはどのような空間か」を常にみながら、

そして、何よりも当の本人の声に耳を傾けて、「福祉業界を変える」一歩を毎日歩んでいます。

「福祉業界を変える」そう言葉にして、今、わたしはそれを生きています。

言葉するって力強い。

今では「言葉する事のパワフルさ」と「男は黙って〇〇ビール」両方楽しんでいます。

そういう「今も」言葉にして楽しんでいる私がここにいます。

コミュニケーショントレーニングネットワーク®️のコミュニケーションセンスを学ぶ事で、「言葉する事のパワフルさ」を是非ご一緒する方が増えていったなら、本当にうれしくて、楽しくて、幸せに思います。

*コミュニケーショントレーニングネットワーク®
http://www.communication.ne.jp

*CTNの講座案内、詳しくはこちら
http://communication.ne.jp/wp/course/