ゲームばかりしている子どもが心配 ~子どもの行動が変わる手がかりがココにある~
CTNブログ岸英光家族、親子、子ども・親との関係など自分自身の生き方、変化、成長教育人間関係先日、あるお母さんから「子どもがゲームに夢中で勉強をしない。ゲーム機を取り上げたら反発が凄くて、険悪なムードがずっと続いています。どうしたらゲームをやめさせることができるでしょう」
と相談を受けました。
私も以前、息子とゲームをめぐって長期に対立していたことがありました。
世の中で言われている、1日のゲーム制限時間2時間までなんて優に超えていました。
起きている間、食事・トイレ・お風呂以外はゲームをしていました。
「外が怖い」「人が怖い」と言い、外出を嫌がり、なんとか学校には行けてもほぼ自宅で引きこもっていたので、生活のほとんどの時間はゲームをしている状態でした。
「このままでは息子がゲーム依存症になる!!」
テレビの画面を長時間見続けてりゃ、目が悪くなるし、肩こりや頭痛も起きるでしょう。
夜遅くまでゲームをやってりゃ、睡眠不足で遅刻や欠席もするだろうし、食欲も集中力もなくなるし、気持ちが落ち込んだり、イライラして、精神的に不安定になるでしょう。
勉強や外遊びする時間もなくなり、学力も体力も低下し、友達もできずもっと社会から孤立していく、もっとゲームの世界にのめりこんでいく・・・
もう、心身共に不健康になり悪い未来しか考えられない!!
母親として、子どもが不幸になるのを放っておくわけにはいかない!!
なんとかしなければ!!
世の中で効果があると言われていることを片っ端からやってみました。
・子ども主体でルールを決める
→すぐにルールを破られる、変えられる
・守れない時はペナルティを与える
→隠れてやる。嘘をつく
・課金ができないようにする
→もともと課金を使わないゲームだった
・学校側と話し合って、学校での居場所づくり
→的外れ
・ゲームによる悪影響や親の心配事を伝える
→「知ってるよ」「わかってるよ」「心配してくれてありがとう。俺は大丈夫」
・息子の心の内を聴ける一緒にいる時間をつくる
→断られる、または楽しく穏やかに二人の時間は過ごせたが、終わるとゲームを始める
う~ん、うちの息子には効果なし!ダメだこりゃ~
という時に、パラダイムシフトコミュニケーションの「基礎講座」で、講師の岸コーチから
「『息子がゲームすることをやめさせたい』を『手放す*』こと」と言われました。
(*『手放す』については講座で扱います)
・・・はっ?・・・いやいや、ちょっと待って!!
手放したら、うちの息子は好きなだけゲームし続けるんだってば
そうなったら、ほんまにゲーム依存症になってしまうやんか
子どもが不幸になるのを黙って見とけって言うんか
大事な息子のことやのに放っておけるわけないやんか
簡単に手放せたら苦労せんわ
・・・等々
岸コーチに対して「他人事やから簡単に言って!!(怒)」とイラっとしていました。
私たちって、大事にしている価値観ってありますよね。
しかもあなたにとってそれが大切な人に関わることであればあるほど・・・
それを『手放す』ってめちゃくちゃ不安や心配など抵抗感が湧くし、難しく感じますよね。
そんな、握りしめて手放せない価値観を『手放す』コツを講座では学びました。
私が手放してみたら、どうなったかと言うと・・・
息子も現在は二十歳になりました。
ゲームばかりで受験勉強をしている姿を見たことがありませんでしたが、
・自分が決めた高校に合格し、
・無断遅刻・欠席せず3年間通学し、
・卒業式の日に生徒や大勢の保護者がいる中、自分の障がいや生き辛さをカミングアウトし、
・担任の先生やクラスメイトに出会えたことに感謝を伝え拍手喝采を浴びていました。
・自分が目指す職業の専門学校に通いながら
・接客のアルバイトをし、
・一度フラれた彼女に再度アタックして付き合い始めたり、
・オンラインゲームの中で名前も年齢も住所も何もかも仮想から始まった人たちでしたが、本音を持ち出し合い、
・最近実際会いに行き、7年目でリアルな友達にしてしまいました。
「外が怖い」「人が怖い」と言って引きこもっていた息子とは別人。
母より高いレベルでコミュニケーション力や行動力を持っているんじゃないのかしら?
私が「手放す」ことができたことで、
もともと息子が持っていた能力を発揮することができるようになったようです。
そうそう!息子はゲームをしている時間がどうなったかというと・・・
実は今も相変わらず、好きな時に好きなだけゲームをやり続けているんですよね。
ただ、私が心配していたゲーム依存症になって、心身が不健康になって社会に適応できず不幸になっている息子はどこにもいなくて、
「あー今日も俺、幸せ絶頂や」と自分次第で充実した日々を生きている息子がいます。
今までと同じ時間ゲームをやっているのに、学校に行き、アルバイトをし、デートもして、友達とも遊びに行く、やりたいことをやりたいようにやる時間さえあるようです。
「子どもにゲームをやめさせたい」と悩んでいるお母さん、
次はあなたが、お子さんの変化や成長、または能力が発揮されるところを見る番かもしれませんね。
たのしみ~♪