「あんなヤツ、殺してやる!」ほぅ、やるの? 小学生
CTNブログ家族、親子、子ども・親との関係など教育人間関係いつも読んでいただきありがとうございます。あきです。
先日、友人とその子供であるA君(小学校低学年)と5年ぶりに会いました。
「学校どう?」と聞いたところ「学校に行きたくない。担任の先生を殺したいんだよね」と返ってきました。
いきなりの返答でちょっと驚いたのですが、友人も承知している様子だったので「そうなんだ」と返しつつ、A君の話を淡々と聞き続けていたら、担任の先生が嫌いな理由を教えてくれました。
先生は、自分が見たことだけで子供たちを叱るけど、子供には子供の事情がある。
「何があったのか、どうしてそんな気持ちになったのか、聞いてもくれない。そんな人は先生なんかじゃない。
一方的に怒られて自分の心が傷ついてしまうから、学校には行きたくない。クラスメイトのことも傷つけている。そんな人は、居なくなった方がいい。」
というのが彼の主張でした。
そして、彼の懸念は「学校に行かなくなったら、家庭訪問をされるのではないか」ということで、
そんなことされたら、先生と少人数で会わないといけなくなる。
それでも学校に行く気にはならないだろう。2度と先生に会わなくて良く、周りの人もこれ以上傷つけない方法を考えた結果、「担任の先生を殺したい」となったそうです。
オドオドしながらですがどうやって殺すのか、作戦も考えてあると教えてくれました。
そこで、1つずつ一緒に検討することを提案しました。
まず、「水鉄砲にお湯を入れて、玄関前で撃つ」奇襲作戦です。
先生が来る丁度良いタイミングでお湯を沸かせられるか。こちらが火傷をしたら意味がない。まだまだ課題がありそうです。
次に、家に入ってきたら「飼っている猫に顔を引っ掻いてもらう」作戦です。
いつ、どのように引っ掻くか、シミュレーションをしました。
これは、猫と息を合わせる必要があるため、訓練が必要そうです。
それでもダメなら「最上階で足を持って宙吊りし、頭から外に突き落とす」作戦です。
担任の先生は熱湯を浴び、猫に引っ掻かれているとはいえ、成人男性。
それを持ち上げるとなると、かなりの筋力が必要です。
「体育の授業はキライ」と言っていますが、「必要そうだから、体育の授業で体力も付けなきゃね」と返してみました。
最初は「お湯ってどのぐらいで沸くの?」といった考察、
猫の訓練は、「毎日、おやつあげる時に合図をして、ジャンプさせる練習してみようかな」
「うまくいったらさ、顔がこんななっちゃうかも」など笑い転げていました。
しかし、話がどんどん進んでくると急に「もう!大人なんだからそろそろ止めてよ。人を殺したりしちゃダメでしょう!」と私を叱り始めました。
パラダイムシフトコミュニケーション®のセンスに触れる前の私だったら、自分の子供じゃないとしても「学校には行くべきだ」や「人を殺したいなんて言うもんじゃない」と伝えていた可能性があります。まして、実行作戦の検証は論外です。
一方で、「言いたいことを、言葉を選ばずにぶつけてみたい」という感情は、私にも芽生えることがあります。
ただ、それを伝えることで相手を傷つける、信頼をなくす、相手に真意が伝わらないなど、色々なことがあり「言わない」もしくは「言葉を変えて伝える」ことを選択しています。
最初にA君の返答を受けた時に、私と同じように思考することを求めていたら、彼は自分で「やっちゃいけないことだと解っている」ことを伝えてくれなかったんじゃないかと思います。
帰宅後、友人から「子供がね、話がたくさんできて楽しかった、スッキリしたー と言っている」と連絡がありました。
パラダイムシフトコミュニケーション®のセンスを使って話を聞いてよかった!と思った瞬間でした。
こんな楽しいセンス、あなたも体験してみませんか?
開催中の講座は「見学参加」が可能です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。