『自分ごと』になると何でもパワフル♪

こんにちは、沖縄在住の知念です。
私は障がい福祉に携わってますが、情熱を持って法人を立ち上げたわけではなく、福祉の家業を2代目として受け継ぎました。
現在は、障がいを持つ個人が充実した生活を送るための地域づくりを目指しています。

最近、他法人で理事の役職に就任し、初めての理事会に参加しました。
その法人は数年間赤字が続いていたため、現場代表理事から依頼があり役割を引き受けることになりました。

私は決算諸表を入手し、分析して課題や将来の経営改善のポイントなどをまとめ、理事会に臨みました。

理事長の挨拶を聞いていると、「数年間赤字は続いていますが、今年度は赤字にしない目標を持って取り組みたいと思います。どうぞ宜しくお願い致します」と話されていましたが、
本気で考えているのかと感じました。

その後「今回、新しく理事として知念さんが加わったので、自己紹介をお願いします。」と言われました。
最初なので、無難な挨拶で済まそうと思っていましたが、法人名と職、名前を伝えた後で「理事長を含めた理事や監事の役員の方々は、具体的にどのような課題を抱えていて、どのような取り組みで黒字にすることを考えているのでしょうか？」と投げかけました。

一瞬、参加している方々の顔が固まったので、変な発言しちゃったかな？と思いましたが、一人の理事が「では、知念理事は具体的にどのような取り組みをしたらいいかと考えていますか？」と言いました

ブーメランです（笑）

事前に分析はしていたので、自分の法人の数字と比較しながら説明しました。
た、事前に赤字予算を組んでいると聞いていたため、課題に対処するためには予算が必要。
この理事会が赤字を解消するために最初に取り組むべきは、各種積立金を目的外取り崩すことを承認し、どのような方向で現場の課題解決のために予算を使うかについて話し合う必要があると伝えました。

少し沈黙が続き、突然、一人の理事が現場の代表理事（施設長）に対して
「〇〇の取り組みはどうなっているのか？」
「〇〇は進めているのか？」
「〇〇の加算はなぜ取れないのか？」
などと質問が飛び出しました。
今まで現場代表理事（施設長）は理事会で様々な説明を求められてきたんだろうなと同情すると同時に、理事長や他の理事たちはなぜ他人任せの発言や考え方をするんだろう疑問に思いました。

自分たちの法人とは何が違うのだろうか？
私はこの法人の理事に就任する際、どのように貢献できるかを考え、
もし自分の法人だったら…
もし自分がこの法人の理事長だったら…
と自分ごととして今回の理事会に参加しました。
そのため、実際に現場（事業所）を訪れてみたいし、利用者や働いているスタッフと会話をしたいと思いました。

そこで、理事会に参加している他の理事や監事に対して「現場スタッフと会話して課題を確認したいので、許可を頂きたいです」と伝えたところ、
理事長は「ぜひ来てください」と発言があり、
他の理事たちも「いいんじゃないか」という感じで返事をしましたが…

「ところで知念理事、現場に行って何をするつもりですか？」と聞かれたので、
「さまざまな課題に取り組むためには、まず現場のスタッフが自分ごととして捉える必要があります。そのために、必要な会話をしたいと考えています」と答えました。

すると、「そうだよ、現場のスタッフが自分ごととして捉えないと何も進まないんだよ」という発言が…。

心の中で「えっ、あなたたちでしょう!!」と思わず突っ込んでしまいました（笑）
しかし、この発言によって、「人ごと」では何も進まない、「自分ごと」じゃないと変わらないって事は理事の皆さんも自覚している！と確信しました。

最初に触れた話に戻りますが、私は障がい者に対する崇高な考えや想いがあるわけではなく、家業として福祉に入った経緯があります。
しかし親の苦労を身をもって目にし、それが自分ごととして私の中に存在するので、２代目としてしっかり理事長を務めています。

私たちの法人とその法人との違いは明白です。
理事長は週に1日の勤務、理事は年に4回程度の定例的な理事会参加という形で関与しています。
だからこそ、他人ごとになってしまうのです。

今後、他人ごとの理事メンバーを含め、現場スタッフがどのように自分ごととして参加できるか、コミュニケーショントレーニングネットワーク®︎（以下「CTN」）のセンスを活用して前進させていきます。

ちなみに、後日、現場代表理事（施設長）からメッセージが届き、「一人の理事が理事会終了後に『いい方がいらした、私も理事として自分ごとになった』と話してました！」とのことでした。

うお！早速、「自分ごと」になっている仲間が出来ました♪

今後の展開が楽しみです(^^)
ちなみに、CTNのコミュニケーションエッセンスコースでは、関わる人とともに前進するセンスを磨くことができますので、おすすめです♪

お読みいただき、ありがとうございます。