一言声をかけただけで! ~仲間が今までにない研修を創りあげた~
CTNブログ仕事、ビジネス、経営、組織づくり人間関係こんにちは、原 登志文です。
私は、製薬会社の研修部で働いています。
先日、こんなことがありました。
ある会議での出来ごとです。
新入社員研修のプログラムを作成するために、ある部署のAさん、Bさんと研修部員で会議を行っていました。
この研修プログラムは、AさんとBさんが講師を務めることになっています。
研修の内容について確認が終わり、ワークの進め方について話し合っているときに、Aさんがこう言いました。
「何かあったら原さんが代わりにワークをしてくれますよね。」
Aさんは、私が以前、研修インストラクターだったことを知っているので、そのような発言をしたのかもしれません。
そこで、一通り研修内容の確認が終わったところで、Aさんに声をかけてみました。
「私は、Aさんはもうすでに、そのワークをできる人だと思っているよ。」
そうするとAさんは、ハッとした様子で、このように言いました。
「ああ、確かに・・・・。昨年の研修でワークのときに、新入社員が理解しているのか理解していないのか、雰囲気で分かりました。」
そこからは、AさんとBさんにワークのイメージが湧いてきて、どんどん進め方が決まっていきました。
その様子を見ていると、ふと、Bさんが10年ほど前に営業担当者のとき、こんなことを言っていたことを思い出しました。
「僕は、営業をやっていて、(現在の所属部署で行っている)〇〇業務に興味があるんです。」
そこで、Bさんに、このように声をかけてみました。
「Bさんの研修を受けた今年の新入社員が、5年後か10年後に今のBさんみたいに、Bさんの部署に希望して入ってきたらおもしろいかもね。」
この言葉を聞いたAさんとBさんからは、彼らの部署の業務に対するやりがいや重要性を感じてもらえるような研修のアイデアがさらに湧いてきました。
そして、とうとう社内研修だけではなく、社外の施設に実際に見学に行くプランまで出てきました。
ただ、この会議の段階では、研修は午後半日だけの予定だったので、社外見学のプランは実際には不可能でした。
ところが、後日、AさんとBさんが周辺関係者へ働きかけをして、研修プログラムが半日から1日に延長されたのです。
そして、社外施設の見学の交渉をして先方の了解を得て、さらには社外施設の幹部の方が3名も講師として講義をしてくれるというところまで話が展開していたのでした。
そして、これらの研修プログラムは、すべて実現しました。
午前中のワークに参加し、午後からの社外施設見学と幹部の方の講義を受講した新入社員からは、貴重な体験と多くの学びがあったとの報告があり、研修効果としては大変すばらしい結果となりました。
会議の途中では、研修講師として自信がなさそうに見えたAさんとBさんでしたが、研修当日は堂々とワークを実施されていました。
研修が終わりお二人からは、「ワークを講師としてやってみるのは、大切な体験ですね。」という感想があり、「社外施設見学については、来年はこのように改善したい。」とすでに来年のイメージもできているようでした。
さて、私としては、AさんとBさんに対して簡単なコメントを投げかけただけです。
でも、そのたった2つの声かけから、お二人が今までに無い素晴らしい研修プログラムを創り出してくれたことをとても嬉しく感じています。
パラダイムシフトコミュニケーション🄬の「センス」を学んだことで、以前とは考えられないくらいラクに楽しく人と関わることができるようになりました。
そして関わった人たちが、活き活きと活躍していく様子をたくさん見ることができています。
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