あなたは、自分を安売りしていませんか?
参加者の声講座・イベント情報、報告、講座に参加して自分自身の生き方、変化、成長仕事、ビジネス、経営、組織づくりこんにちは、佐藤歓生(さとうよしお)です。
私は山形で医療コンサルタント、コーチ、会社経営、研修講師等をしています。
先日、取引先の方と打ち合わせで、先方の社長さんがこんなことを口にされていました。
「ウチみたいな小さい会社は…」とか
「ウチなんか超零細企業ですから…」とか。
会社の規模を説明する場面ではなく、ただ自社の話をするだけだったんですが、とにかくご自身の会社の価値を低くお話されてから本題に入るんです。
これを聞いていて思ったのが、数年前の自分もそうだったなぁ…ということ。
当時の私は、自分や会社について人と話をするとき、あえて蔑んだ表現をしていました。
「私なんて全然知識もないですし…」とか
「ウチの会社なんてホント大したことないですから…」とか。
なにか礼儀正しいことのように感じていたのでしょうか。
自分の価値を下げて話すことが、相手を敬うことに繋がる…と思い込んでいました。
そんな思い込みが普通であった私が今は違う自分で生きています。そのきっかけは、約6年前、パラダイムシフトコミュニケーション®のセンスに触れたことでした。
そこで私は「自分をディスカウントしない」ことを学びます。
ディスカウントとは、自分の価値を安売りすることや、安く見積もること。
この言葉を聴いたとき、こればっかりやっている自分に気づいて、とてつもない衝撃を受けたのを覚えています。
しかもこのディスカウントは、誰かから何か言われたという事実に基づいているわけでもないもので、自分で行った評価を自ら進んでくっつけているものです。
ですが、これをすることが自分に招いているたくさんの損失が、だんだんとリアルに見えてきました。
「私なんて全然知識もないですし…」と言っている間は何がおきているのかというと、知識を得ない自分が当たり前になっています。つまり、成長しなくてもオッケー。何かに挑戦しているつもりでいたとしても実はそれをやらない言い訳を最初から自分に準備しているわけです。
「ウチの会社なんてホント大したことないですから…」も然り。大したことない会社だから、何かにチャレンジなどはしない会社としているのです。言葉にした時点で、何もやる前から、すべてを諦めている…。
そしてもう一つ、会社に関してのディスカウントには重大な損失があることに気づき、驚愕しました。それは影響が自分だけにとどまらないということ。会社をディスカウントするのは、共に働く社員のディスカウントにも他なりません。
普段口では、自社の社員のことを自慢するくらいに「素晴らしい」と言っているのに、「大した会社じゃない」なんて表現を乱発することで、結果的に大切な社員一人一人の価値を自ら下げていました。私は一体何をしたいんだろう…。
この瞬間、言葉にならないほどの絶望感を味わい、そしてその後すぐに自分をディスカウントすることをやめました。
でも、やったことは簡単です。枕詞のようにつけていたディスカウントワードを付けることをせず、ただ「私は○○です」「ウチの会社は□□です」と言うだけ。
たったこれだけのことを変えただけなんですが、不必要なディスカウントをする自分ではない、ニュートラルなあり方で行動できる私になりました。会社に関しても同様です。ディスカウントしなくなったことによって、今はニュートラルなただの会社として存在させることが出来ました。
「ニュートラル」とは「掛け値なしのありのまま」の存在です。
何も引かないし、何も足さない。
そのまんまの自分、そのまんまの会社、そのまんまの社員を、ただそのまま存在させる。
ディスカウントすることをやめたことで、自分や会社の取り扱い方が明らかに変わりました。
今までは、自分で勝手に自身や会社に足かせを付けて(ディスカウントして)、いろいろなことを全て大変なこととしてきました。
でもそこから降りてニュートラルな状態になれたことで、「全然知識もないですし…」と言っていた私が、今ではコーチや研修講師として活動出来ていますし、「大したことない」と言っていた会社はしっかり5期連続の黒字を達成しています。
これ、足かせを外すところから始めていたら、エネルギーや時間をもっともっと無駄に消費していたことでしょう。
嗚呼、ディスカウントすることをやめてホントよかった…とつくづく思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。