「私には・・・無理」パラダイムと付き合いながら。
岸英光自分自身の生き方、変化、成長こんにちは!パラダイムシフトコミュニケーション®︎トレーナーの山本美保です。
私には長く付き合っているパラダイム「私には・・・無理」があります。
パラダイムというのは、自分では「決めたつもりも、信じたつもりも、検討した覚えもないし、意識したこともないのに、それに基づいて感じたり、考えたり、行動してしまっているもの」(by岸 英光)です。
私が何か新しいことに挑戦しようとするとき、この「私なんて・・・無理」パラダイムがでてきます。
たとえば、私は子どもの頃から武道に憧れていたのですが、運動神経も鈍く、体も小さく細く、ちょっと押されればコケているような子だったので、親には「ケガをする、骨が折れる、絶対無理」だと言われ、自分でもそう思ってきました。
運動神経がないから、こんな体型だから、力がないから、武道は危険だから、女性だから、年齢がいってるから…。だから、私には無理。やらない理由は、正当なように思っていました。
ですが、もし私と同じような条件の人がいたら、私は「その人ならできる」と思います。主語が私になると、「私には・・・無理」と思うのだから、「私には」も、「無理」も、それぞれパラダイムです。
40代後半になると、このままではやらないうちに人生が終わってしまうという思いが強くなり、この「私には・・・無理」パラダイムもあるまま、合気道を習いに行きました。合気道は、他人と強弱や優劣を競ったり、比較したりするものではないので、試合や競技はありません。稽古を通して、心身の錬成に取り組むものです。
いざ稽古に行ってみると、まず受身があることに驚きました。武道の知識もなく、合気道もよく知らず、受身があることさえ知らなかったのです。合気道は技の型を中心に稽古し、技をかける側と技をかけられる側に分かれて行います。技をかけられる側は、投げられたり倒されたり関節を取られたりするので、受身を取ることで相手の技を吸収し自分の身体のダメージを避けます。受身は自分の身を守る技術であり、後ろ受身・後ろ回り受身、前受身・前回り受身、飛び受身、横受身など色々あります。
私は小学生の時にマット運動で前転・後転はやっていましたが、以来何十年もやってないのに、今頃やったら首の骨が折れるんじゃないかと怖気づいて、「私には・・・無理」パラダイムもまたでてきました。が、そのまま稽古は続け、苦手だった前回り受身は10ヶ月程かかりましたが、飛び受身・横受身以外はスムーズにできるようになりました。
そして、「私には・・・無理」だと思っていた私が、3年後には初段になれました。まさか自分が黒帯になるなんて、想像したこともありませんでした。
ここまできたら、もう「私には・・・無理」パラダイムはでてこないのかというとそうではなく、その後、二段になったときに、「そろそろ指導員をしませんか」というお誘いがあり、また「私には・・・無理」パラダイムができてきて、「私には絶対無理です。人様に教えるほどではありません。できません」と頑なにお断りしていました。
ですが、人手不足ということがあり、「私には・・・無理」パラダイムはあるまま、月に一度くらいならとお引き受けし、1年経ちます。いざ指導員をやってみると、私より上手な方が生徒さんに居ても、なんとか稽古になっているのが現状です。
「上手でないと指導員はできない」というのも、ひとつのパラダイムにすぎなかったですし、「私には・・・無理」パラダイムも何かのおりにでてきますが、このパラダイムにやられてしまうわけでもなく、このパラダイムを持ったまま、新しいことに挑戦しています。
パラダイムシフトコミュニケーション®は、自分のパラダイムとの付き合い方にも役立ちます。誰でも、いくつでもあるパラダイム。ご興味がある方は、ぜひこのセンスに触れてみてください(^^)/
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