「ミカンのむき方の普通」 ~自分を勝手に決めつけていませんか?~
自分自身の生き方、変化、成長日常生活での気づき、趣味CTNブログみなさんは、ミカンの皮をどのようにむきますか?
以前、テレビで「和歌山むき」というのが紹介されており、
そのテレビでは、ミカンを3つに割ってから、むいていました。
へぇ~、「和歌山むき」っていうのがあるんだ~。
知らなかったー。
でも、自分は3つに割ったりしないから、「和歌山むき」じゃないな~。
ずっと和歌山に住んでいるからといって、みんながそうであるとは限らないのね~。
なんてことを思いながら、
『自分は、和歌山に住んでいるけれど「和歌山むき」ではない人』と勝手に認定。
ある日、みんなでミカンを食べているときに、
「和歌山出身やから、ミカンを割ってから、皮をむくんじゃないの?」と言われました。
ふ、ふ、ふ。
和歌山出身だが「和歌山むき」ではないのだよ!
割ってから皮をむくなんてしないのだよ!
と心で思いながら、
「割ったりせぇーへんよ~(しないよ~)」と言って、ミカンを手に取ると。
なんと、取ると同時に、その手はミカンを割っていたのです。
えっ?
三つではないけれど、半分に割っているのです。
半分に割ってからミカンの皮をむいているのです。
あれ?
どういうこと?
と頭の上に ? が点灯!
三つに割ってはいないけれど、半分には割っている。
もしかして、
「三つに割ってから皮をむく」=「和歌山むき」
つまり、
「自分は和歌山むきではない」=「自分はミカンは割ってからむく人ではない」
という図式が勝手にできあがっていたみたい。
え~!!
自分のことを「〇〇な人」と勝手に決めつけていたかも。
しかも、ひょんなことで決めつけてしまっている(T_T)
マジっすか~。
え~!!!
もしかしたら、自分はこうだと認定して、
勝手に決めつけていることって他にもあるかも・・・。
そして、ミカンを割ってからむいていると認識したあの時、
よく見たら、その前に自分が食べたミカンの皮も、割ってからむいており、
また、和歌山以外の人がむいたミカンの皮を見ると、
ひとつながりになっていました。
今までは当たり前、これが普通だとしていて、目に止まらなかったことが、
そうではないことに気づいたことで、見えてきたのでした。
みなさんは、ミカンの皮をどのようにむきますか?
普通は割らずに皮をむく?
いやいや、和歌山出身の自分の普通は、割ってから皮をむくこと。
自分の普通・当たり前が、みんなの普通・当たり前ではなかったり、
みんなの普通・当たり前が、自分の普通・当たり前ではなかったり。
っていうか、そもそも普通って何? 当たり前って何?
「普通」・「当たり前」って思ったとき、
ちょっと疑ってみてもいいかも。
友岡 敦(コミュニケーショントレーニングネットワーク®主催、アイム代表、日本語教師、生け花師範)