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2020年01月29日

思いや気持ちを受け取った先に

家族、親子、子ども・親との関係など自分自身の生き方、変化、成長日常生活での気づき、趣味CTNブログ

こんにちは。
東京在住のYです。

私は3年ほど前からコミュニケーショントレーニングネットワーク®でコミュニケーションを学んでいます。
学び始めたきっかけは、所属しているIT関連の会社にて新しく組織運営やチームづくり支援をする役割を引き受けたことを機に、
これまであまり学んだことのなかったコミュニケーションについて社外で学ぶ機会をつくろうと検討する中で、学生時代からの知人に紹介されました。
仕事での活用はもちろんですが、最近では、私の妻も連続講座に通い始めるなどあって、家庭のコミュニケーションにもCTNのセンスを活かしています。

昨年暮れのことですが、妻の叔母が50歳で急死されました。
用事があって出かける直前の私に、妻がそのことを伝えてくれました。

妻から話を聞いた時、ショックを感じるのと同時に、
なんだか落ち着いている自分自身に少し違和感を感じました。
ただ、用事に遅れそうでもあり、
「じゃー、行ってくるね。」と、自宅を出たのでした。

妻に伝えてもらった時は、
言葉としては受け取っていたし、その言葉の意味も認識していましたが、
頭の中で「用事に行かないと」という考えだったり
「(伝えられた事実は) 受け入れられない」という思いがあった様で、
自分の感情にちょっとした蓋がされていた様な感覚でした。

家を出て、一人駅に向かって歩き出したあたりから、心の底から悲しみが湧いてくるのを感じ、涙も出てきました。
自分自身の思いや感情がすごく溢れてきたのを感じたのでした。

自分自身の感情を味わいながら、ふと、妻のことが心配になりました。
妻に電話し「さっきの話、聞いてすぐに出かけちゃったんだけど、俺自身すごく悲しかったよ。〇〇(妻の名です)は大丈夫かなと思って」

私の話しを聴いてくれた妻に、さらに続けて「何かあれば聴くし、気持ちを受け取るよ」と続けたのでした。

悲しい
寂しい
会いたかった
もっと話したかった ….

約5分ほど、沈黙する時間もありながら、
妻自身の中にあることを話してくれました。

会話が終わり、「じゃー、行ってくるね。」と伝えた私には、さっきまで感じていた『自分自身に本当は悲しい気持ちがあるのにそれを表現していないこと』への違和感がほとんど無くなっていました。

胸のつかえがとれて、「よし。(この後の用事に)行こう。」と、心が整った感覚でした。
妻との会話を通じて「悲しい」「寂しい」「後悔している」などの思いや感情が自分の中に実際にあること、あって良いことだと、自分自身で認められ、気持ちが楽になった感覚もありました。

不思議なのは、自分の「悲しい」気持ちを伝えた後よりも、妻の気持ちをすべて受け取った後により一層その感覚が増したことでした

別にスッキリしたわけでもないし
悲しい気持ちもショックだった感覚も、まだ自分の中に残ってはいるのですが、
その気持ちに引っ張られることなく、次を見据える自分となっていました。

そして、そのままの自分で、目の前の現実である「次の用事」にしっかりと向かうことが出来たのでした。

自分の思いや気持ちを持ち出すだけでなく、
相手の思いや気持ちをただ受け取ることで、
自分自身の軽やかさがつくられた体験でした。

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