部下のミスが頻発!あなたはどう解決しますか?
CTNブログ仕事、ビジネス、経営、組織づくり人間関係こんにちは。
新年度になり、会社の中で新しい役割を担うことになった方も多いかと思います。
私も今年から管理職を任され、部下育成に関わることになりました。
そんな中、新しい役割の中での困った問題がありました。
それは、部下のミス。
以前なら、注意したり指導するところですが、今回はいつもと違った事を取り入れてみました。
引継ぎの中で、部下のAさんはケアレスミスが多いということでした。
元上司からは、「ミスについて繰り返し注意・指摘しても変わりませんでした」と引継ぎを受けました。
Aさんの現状を確認してみると確かに、
書類の数字が間違っていたり、
書類提出の期限に間に合わないことが度々起きていました。
私自身は、
会議の発言が減っていたり、
ため息をついたりしているAさんの最近の様子も気になっていました。
そこで私は、
Aさんが現状をどう感じているのか、直接話してみたいと思いました。
Aさんが感じていることを聴くために1on1で話し合うことにしました。
そしてその1on1は、コミュニケーショントレーニングネットワーク®(CTN)で学んだ比較や評価をせずにニュートラルに「受け取る」ことを意識して行いました。
1on1の冒頭、
私から
「最近、Aさんが疲れているように見えて心配です」
「書類のミスをしないように気にしているのもすごく感じます」
「Aさんにとって働きやすくできればと思うので、働きながら感じていることがあれば教えてもらえませんか?」
と声をかけました。
Aさんは、
・自分でもミスが多いことを自覚していて、何とかしたいと思っていること。
・ミスをしないように何度も確認していて、それなのにミスをしていること。
・直接依頼されていない仕事も、自分のために依頼されているかもと思って、いっぱいいっぱいでも受けてしまうこと。
・自分の立場的にはこうじゃなきゃいけないのでは、とプレッシャーに感じていること。
・部署の目標に従わなくちゃいけないと思っているけど目標を達成しても結局はお金の為かとおもうと納得できていないこと。
・職場の中で自分の存在価値が見出せずに悩んでいること。
など、比較や評価をせずにニュートラルに受け取ったことでたくさんのことを話してくれました。
私からは
Aさんが働きやすい状況を創りたいこと、
営業目標が達成できていると、直接の会社の収益につながるだけじゃなく、Aさんが力を入れて取り組んでくれている地域や社会に貢献する活動にも繋がっていることを伝えました。
Aさんは腑に落ちたようで、「やることが明確になりました!」と言ってくれました。
さらに自分がやらなきゃと感じたことがあったら、その都度相談してもらうことを約束しました。
この時は、私の方からはあえてミスに対して何も言わず、指導や注意はしませんでした。
すると、翌月からAさんのケアレスミスや今まであった間違いが激減し、無理に仕事を引き受けることがなくなっていました。
職場でもイキイキと発言することが増え、Aさんがリードしていたプロジェクトも具体的に進み始めました。
CTNでコミュニケーションを学ぶ前であれば、ミスに対する具体的な対応をアドバイスしていただけかもしれません。
私自身はAさんがミスをしてもしなくても、働きやすい環境を創ることが重要と考えていました。
そのため、Aさんの話を比較や評価をしないで「受け取る」ことができ、Aさんが本来持っている能力が発揮できました。
本来持っている能力を発揮できないことに対して、コミュニケーションが機能した体験でした。
最後まで読んで頂きありがとうございます。