母との関係性の改善で自分の人生が豊かに
人間関係CTNブログ家族、親子、子ども・親との関係などこんにちは。CTNの講座完了生の水谷です。
私は、「閉塞感を感じる自分の今後のキャリアを打破したい」という思いがきっかけで、CTN基礎講座を学び始めました。
CTN基礎講座を学んでいく過程で私自身にもパラダイムシフトが起こり、自分が生涯続けていきたいライフワークを見つけ前進していく感覚をつかみました。
ところが、プロコーチ講座で出てくる「インテグリティ」という言葉が私の心をゆさぶります。でも、しかし、という言葉が頭をぐるぐる回り、これ以上の前進には「母との関係を改善するしかないでは?」と心の片隅では思いながらも見てみないふりをしていた自分がいました。
※「インテグリティ」とはCTN講座で出るキーワードです。「統一性がある」とか「統合された」という意味ですが、さらに人に使うと「誠実さ」という意味もあり、その深い質は講座の中で扱います。
電話に出ないと「いつでも電話に出られるようにしておけ」と相手の状況を考えずに言ったり、自分の意に沿わない返答をすると電話をガチャ切りしたりする行動から、私は母を「自己愛性パーソナリティ障害」であると決めつけて心から分かり合えることは無いと思っており、表向きは「良い息子」を演じ、母にとっては良い親子関係を演じることでこれ以上の親子関係を自分が望むのは無理なのだと思っていました。
しかし、ライフワークの「自分の好きや得意を生かし、自分の周りから活き活きした人を増やしたい」との意図に生きようとしますが、ふとした時に、「親子関係を演じている自分と意図に生きたい自分」と比較することで私はずっと、自分の意図を裏切っていたことに気づきました。
そうです。私がコーチとして「母が自分の好きや得意を活かして活き活きと生きる人」を現わす必要があったのです。
けれども、私は気持ちの上では改善しようと自分自身と向き合う覚悟をしますが、心では母の言葉に引っかかり母の言葉を受け取ることが出来ずにいました。
母から「親孝行の息子を生んでよかった」と言われるたびに「私はあなたに親孝行するために生まれてきたんじゃない、自分勝手な母親だな」と思いイライラが湧いてきて、その場に居ても立っても居られない状況になりました。
そんな折り、プロコーチ講座で一緒に学んでいた方にコーチしていただき、「ただ受け取ることは出来ないんですか?」と言われた時にはっと我に返り、プロコーチ講座で学んだ事が全然できていないことに気づかされます。
そこからです!母の話を「ただ受け取る」を実践したらどうなったと思いますか?
そう、母の話をただ聴くだけで、夫を亡くした同じ境遇の方から沢山話しかけられるようになったり、コーラスの後にお茶に誘われて楽しい時間を過ごしたり、スマホ教室に通い新しい事に挑戦し始めたりと、自分の得意や好きを活かして活き活きと生き始めたのです。
そして、母は私が思っていた身勝手な親孝行をして欲しかったのではなく「ただ心の支えになってほしかったのだ」と気づきました。
あんなに重たく考えていた母の行動が実は「母の言葉をただ受け取って欲しかった」だったのです。
今までは、母から電話があると1時間話をしても足らず「今忙しいから後で」と電話を切っていたのが、今は私から電話をかけて、「電話ありがとう、今日はコーラス行ってきて今帰ってきたの、電話ありがとう!」と5分以内で電話が終わるようになっています。
そう、母は私が「聴いていない」から必死に伝えようとしていただけで、私が「受け取れば」5分で済む話だったのです。
長年、見てみないふりをして来た母との関係がCTNのセンスを活かすことで劇的に進化した瞬間でした。
人は自分の解釈を通して人の話を聴きますが、それでは本当に相手が伝えたいことは伝わりません。
自分自身がクリアな状態で自分の解釈を通さずただ聴く事が、相手を活き活きさせて、そして私の意図がかなうセンスである事を実感しました。
私はこの掴んだセンスで自分の意図にかなうように生きて行ける自信を持つことが出来ました。
そんな自分を前進させるセンスを身につける体験講座が10月16日から23日の間に全国各地、オンラインで実施します。