どうしたらいいのぉぉーーーーーー??? 『コミュニケーションセンス』で創る娘との対等な関係と想定
CTNブログ家族、親子、子ども・親との関係などこんにちは!
前回(昨日)に続き、コミュニケーショントレーニングネットワーク仙台スタッフの相内洋輔です!
コミュニケーショントレーニングネットワークの連続講座で学んだことを、3歳の娘との間に
活かしてみてのエピソード、今回はそのふたつ目です(^^)/
それは家族で山形へサクランボ狩りに行った時の出来事。
娘は初めて見る太鼓梯子(半円状の雲梯のような遊具)に興味を示し、
自分から登り始めてみたのですが、数段登ったところですっかり足が止まってしまいました。
ぷるぷる震えて梯子にしがみついています。
どう見ても怖がっているように見えました。
ここで娘を梯子からひょいっと抱き上げたら、お父さんはヒーロー!でも待てよ。
私は敢えて、娘の中に何があるのかを聴いてみました。
「どうしたの?」
「こわぁああああいいいのぉぉぉぉぉ」
娘はそう言うなり、堰を切ったように泣き始めました。
私は娘の中にある怖さを受け取りながら、
「そっか、怖いんだね」と伝えてみました。
娘は怖いと伝えれば助けてくれると思っていたのかもしれません。
一瞬とても驚いたような顔を見せ、それからもう一度言いました。
「うん、こわい、こわいのぉぉぉぉぉぉ!!!」
「そっか、怖いんだね」
私は娘の中に有る気持ちをそのまま、しっかり受け取り続けました。
そうしたら娘の表情が少しづつ変わっていって、
「ど・・、どうしたらいいのぉぉーーーーーー???」
と今度は冷静に質問をしてきました。
さっきとは違って、
娘は片足を下の段の梯子に向けてプルプルしています。
私「おりたい?」
娘「うん、おりたい」
私「じゃあ、その足を下の梯子に置いてごらん?」
娘「うん・・・」
娘はたどたどしくも無事に自分でおりてきて、
安堵した表情を浮かべました。
そして、なんと、またひとりでに梯子を登り始めたんです!!
怖いのだからもう登ることはないだろうと予想していたのですが、
さっき登れなかったもう一段上の梯子まですっと手を伸ばし、
怖い怖いと泣きわめきながらも果敢に挑み続けました。
そうして充分に登ったり下ったりを味わいつくした頃、
娘は顔をくしゃっとさせて、
「こわいけどできた~~~♪」と笑いながら伝えてくれました!
そうかーーー!やったねーーー!お父さんも嬉しい!
心の中で、娘とハイタッチできたような瞬間でした。
コミュニケーショントレーニングネットワークを学んだことを知らない私だったら
きっと一回目の「こわい」の時点で娘を抱き上げて
「まだ小さいからあなたにはできないんだよ。
落ちたら危ないでしょ、ケガするよ?気をつけなさいね。はい、ブランコ行くよ」
などと扱って、娘の体験と気づきの機会を奪っていたかも・・・。
私たちは人との関係をより良いものにしようとする時、
自らの想いや気持ちを理解して欲しい気持ちが先だってしまい、
自分を主張することに囚われてしまうことがあるかもしれません。
そして、もし自分の気持ちを受け取ってもらえなかった場合は
怒りや悲しさやなどがむくむくと湧いてきて、
反射的に攻撃的な言動をしてしまったり、
私はもう分かってもらえないんだと
自分の殻に閉じこもってしまうことなどから、
意図せず関係の悪化を招いたりしたら、本末転倒(^^;
正直に言うと、
私もよく人と人との関係の中でこうしたことを繰り返してしまい、
その度に後悔していました。
それがCTNの講座に通って、
コミュニケーションにおいて大切なセンスをいくつも身に付けたことによって、
人間関係の築き方ががらっと変わったんです!
特に岸コーチの「相手のことを聴くことは積極的なコミュニケーションである」
という言葉は、私の30数年の人生を根底から一新しました。
私はそれまではずっと
「コミュニケーションとは自分を語ること」だと考えていたので、
できるだけ正確に自分を相手に伝えることを優先し、
時には、自分が話すことで相手の気持ちを変えなければと、
力を込めて話すことで、相手や場に影響を及ぼそうとしたやりとりに終始したこともありました。
この娘との2つのエピソードは、
力まなくても自分の想いは伝えられること、
相手の意志で選ぶことからの発想力や交渉力、喜びを引き出せること、
CTNのセンスを活かした「聴き方」によって、相手の可能性や能力・行動を引き出せること、
聴くことで、相手は、一人では通れなかった次元に自ら進むことができること、
手を差し伸べることをしなかった私には、聴いている自分の‘存在’を活かしてもらった体験が残ったこと、
3歳の娘とも対等な関係性・パートナーシップを創り出せること、
そして、それがお互いに心地よく、安心とワクワクに溢れること、
そんなコミュニケーションの可能を改めて見せてくれるものでもありました。
おかげさまで私は今、娘ととっても楽しく過ごしています!
ワークショップデザイナー
相内 洋輔
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