子どものやりたいことを心から応援する、そして一緒に楽しむ自分になる
CTNブログ講座・イベント情報、報告、講座に参加して家族、親子、子ども・親との関係など自分自身の生き方、変化、成長スポーツ未分類私は中学3年生の息子と小学3年生の娘のいるワーキングマザーです。
私の生きがいの一つである、息子が好きなバスケットボールについてお話したいと思います。
息子は小学1年生からバスケットボールを始めました。
最初は友達に誘われてなんとなく始めたバスケでしたが、すぐにバスケが大好きになり、無我夢中で毎日ボールを追いかける日々でした。
私は、息子がチームの仲間と思う存分楽しんでバスケをしているのを観るのが、大好きでした。
・「期待は機能しない」と学んで…
そんな息子に母親である私は、「もっとうまくなってほしい」「試合でたくさん点を決めてほしい」
「大活躍してほしい」「そのためには真面目に練習してほしい・・・」と、段々期待を寄せるようになり、
そうならないと残念でショックで、「こんなに応援しているのに、なんでできないの?」と怒りが湧き、息子に感情的に怒ることもありました。
そうなってくると、息子は私が来るときは練習でできていたことが試合でできなかったり、シュート率が下がったり…
逆に私が観に行けない試合のほうが、息子は絶好調だったり、
私が観に行かない方が息子にとっていいのかも…と自己嫌悪になったり…
あんなに大好きだった息子のバスケが、観ていて辛いものになって、息子にとっても私にとっても、どんどん悪循環でした。
そんなとき、私はコミュニケーショントレーニングネットワーク®の連続講座に参加し、「期待は機能しない」ことを学びました。
息子に過度な「期待」を勝手にして、それが叶わなかったときは、まるで裏切られたかのような気持ちになり「怒り」が湧いてしまう。
でもそれは、私のパラダイム(価値観の枠組み)を息子に押しつけているだけで、息子が悪いわけでもなんでもない。
息子に本当に申し訳ない気持ちが湧いてきました。
そのことに気づいてからも、「期待」をゼロにはできませんでしたが、
息子に活躍してほしいと思う自分を、客観的に観れるようになりました。
そうすると、「期待」通りの結果にならない時でも、息子に対して「怒り」は湧かなくなり、
息子に「怒り」をぶつけることはなくなりました。
息子のバスケを心から楽しんで観られるようになっていきました。
・中学校の最終学年では…
息子は、中学になっても迷うことなくバスケ部に入り、昨年3年生が引退後は、キャプテンを任され、張り切っていました。
昨年の冬の新人戦は地区大会で無念にも準決勝で敗退。
悔しさを存分に味わい「中総体では必ずリベンジするぞ!!」と、チームで誓った矢先!
新型コロナ感染症の影響で学校が休校。
もちろん部活もできず・・稼働しないまま3カ月以上が過ぎ・・
6月半ばに入り、ようやく部活が始まったのは、引退の約1カ月半前でした。
更に、中総体は中止が決定。
幸いにも、指導者の皆さんのご厚意で、3年生記念大会を地区大会の代替試合としてやって下さることになり、
それが息子たちの最後の大会となりました。
そこで息子たちの中学バスケの最終目標が「最後の大会で全勝すること」になりました。
感染対策を徹底するため、様々な取り決めの中で始められた練習でしたが、本格的な練習はすぐにはできず、
それでも体育館でバスケができる喜びを、よく話すようになりました。
・厳しい状況下で…
私が息子への「期待」を手放したことで、息子はどんな厳しい状況下に置かれてもバスケを楽しんでプレーするようになりました。
そして、そのことを私に共有するようになり、また私もそんな息子を観るのが楽しくてしょうがなかったのでした。
そんな中、息子は練習再開後1週間で、なんと右手人差し指を剥離骨折してしました!
息子も私も「どうしてこんな時に!」「最後の試合に間に合わないかも・・」と残念な感情が湧き、非常にショックでした。
固定をちゃんとやって安静を保っても、5週間後にある大会までにバスケができるまで快復できるかどうか。
息子と私は医師に相談し、週1回の検査と週2回の治療をやっていくことになりました。
また、息子は、自分から「何食べたら早く骨がくっつくかな?」と、カルシウムの多い食品を自分で調べ、
その食品を沢山摂るようになり、カルシウムの吸収を抑えるリンを多く含むカップラーメンや甘いお菓子、また大好きだったスナック菓子をスパッと断ちました。
・大会初日が早まる
しかし、これまたなんと、大会の第1日目が想定していたより2週間も早まることになりました。
しかもこの大会1日目は、ライバルチーム2チーム(新人戦大会で優勝・準優勝チーム)と当たる、非常に大事な日です。
息子は医師に「大会1日目はテーピングぐるぐる巻きでも出場したい」と話し、
何とか頼み込んでサポーターとテーピングでがっちり固定し、練習を再開しました。
息子は、久々にチーム練習に入れて「めっちゃ楽しい!」「全然指の感覚がつかめ
ん。シュートが入らん~」と一喜一憂しながらも、毎日イキイキしていました。
チームで立てた「最後の試合で全勝する」という目標に向い、キャプテンである息子は自発的に行動するようになり、
彼の能力や感性、姿勢や態度などに大きな変化が現れ、それも楽しんでやっているから全然疲れた顔もせず。
私もつい彼が骨折していることを忘れるくらい一緒に楽しんで、そんなイキイキしている息子を応援していました。
いよいよ大会1日目。
一進一退のドキドキする試合運びでしたが、常にリードし、タイムや休憩でも自分たちで話し合って励ましあって、喜び合って!
息子はというと、シュート率は以前より低い印象でしたが、彼の持ち前の攻めのディフェンスと、
キャプテンとして誰よりも声を出し、彼がゲームを引っ張っている感覚がありました。
子どもたちの素晴らしいプレーと心の成長を沢山感じられる試合でした。
2試合目もその集中は途切れず、息子はフル出場でしたが最後まで走り切り…
・結果は…
結果、ライバル2チームに2試合とも、勝ちました!!
その後も、息子の骨折した指は驚異的な回復を見せ、晴れてシーネがとれ、
手をかばう様子もなく、私の心配をよそに、どの試合も全力でプレーし、シュート率がどんどん上がり、ノリノリでバスケをやりました。
大会2日目、3日目、結果から言うと…
全勝しました!!
強いチームにも弱いチームにも全力を出し切りました。
息子達は本当に楽しそうで、イキイキしていて、観ている保護者の私達も「よかったね~!」「最高!!」と息子達の雄姿を称えました。
学校の先生や小学校のバスケでお世話になったコーチも来て、みんな感動していました。
最後の数分間は息子たちの目に涙が溢れていました。
息子には息子の世界があり、こうやっていろいろなことが息子の世界に起きたとしても、
決して私のパラダイムを押し付けるようなことをせず、彼自身が自分次第でイキイキ生きられるよう、これからも見守り続け、一緒に楽しみたいと思います。
このような自分になれたのも、コミュニケーショントレーニングネットワーク®の連続講座に参加し、
コミュニケーションを日々探究し、多くの気づきや触発があったからです。
今年度は全てオンラインでの講座となります。
まずは、秋からの「体験講座」で、この気づきと触発を、多くの方にご体験いただければ嬉しいです!
最後までお読み下さり、ありがとうございました。