「責任」が能力を引き出す?!九州と東北の教育交流事業が2か月で大成功!
人間関係CTNブログ講座・イベント情報、報告、講座に参加して仕事、ビジネス、経営、組織づくりパラダイムシフトコミュニケーションⓇトレーナーの横山泰治です。
全国で「持続可能なコミュニティづくり」の講師・コーチ・ファシリテーター
として活動しています。
「持続可能なコミュニティ」とは、そのコミュニティで暮らす、関わる人が、
イキイキと、やり甲斐を持って存在し続けている状態のコミュニティとして、
「地域」という地理的なコミュニティ、「組織」という集団のコミュニティ、
両方に関わって事業をしています。
この3月には、福岡県八女市の高校生が、宮城県石巻市、東松島市、女川町の人々と交流し、つながりの大切さを知る教育旅行事業を行ったのですが、
計画始動から実施までは2か月半!それでも双方に大きなインパクトと、
未来につながる影響を及ぼす事業になりました。
きっかけ2023年の11月、八女市と石巻市両方でご縁を頂いた方からの、
所属企業の社会貢献の寄付金の申し出でした。
企画書を作り、会話を重ねて、寄付が決定したのが12月下旬。
そこからはCTNのコミュニケーションセンスをフル活用で、
パートナーとコミュニケーションを起こし、地域の関係者を巻き込んで、
さらに滋賀県長浜市も含んだ企画として3月の中旬に実施と怒涛の
スケジュール。もちろん、私も含めプロジェクトメンバー全員(高校生も)
が初めての企画。さらには本業と同時進行です。
素晴らしかったのは、それぞれが押し付けられた「責任」ではなく、
自ら引き受ける「責任」で行動した結果、個性と能力を全開で発揮し、
さらには役割や年代を超えて互いに影響し合う結果が生まれたのです。
具体的には、年度途中、それも卒業シーズンの3月に突然新規事業なんて
通常考えられない県立高校で、学校全体が主体となって、2週間で生徒募集、
定員の3倍人が集まって抽選となり、3月の出発当日は福岡空港まで校長先生が
見送り、さらにプログラム最終日の月曜日は公式行事として扱われる事業に
なりました。
宮城県では東日本大震災の3月11日の翌週にもかかわらず、石巻市、東松島市、
女川町の職員、観光協会の皆さんが土曜日に市のバスを手配、公共施設での
料理を通した交流もアレンジしてくださいました。石巻市の市長は
議会中にもかかわらず、プログラムや学生との夕食までご一緒くださり、
石巻を発つ前には市長室にまでお招きくださいました。
滋賀県の若手兼業農家の皆さんは、日本海側の福井県敦賀市で北陸新幹線開業
イベントに参加後、新幹線を乗り継いで深夜に仙台に到着し、翌日には、
石巻市で、福岡のお米、宮城のお米、滋賀県のお米を、羽釜で炊いて
おにぎりにして配るイベントを高校生、宮城の方と実施して大成功!
企画者も、参加者も、協力者も、参画者も、全員が「責任」を能力として
主体性を持って発揮すると、だれも消耗せずに、やり甲斐を持って、
イキイキと行動し続ける。
面白いのは、みんな自分から「責任」を引き受けたがるんです。
そうすると、次から次へと、さらに自分が責任を引き受けたがる人が
現れてくるんです。
石巻では、ワカメ漁師さんが繁忙期のピークなのに、財産である船を
親戚から借りてまで用意し、スタッフを含めた参加者全員を乗せて海に出て、
ワカメの刈り取りを体験させてくれたり、
お米を炊いておにぎりを配るイベントでは、会場の施設の方が、備品や設備を
次から次へと貸してくれたり、おにぎりを配られた人が、差し入れを逆に
下さったり。
トラブルが起きても責任の押し付け合いになんてならない。
最終日には強風で予定していた鉄道のダイヤが遅れそうになると、
事前に察知した観光協会の方が代替案の高速バスでの移動を
立案してくださって、むしろ時間に余裕を持った移動になりました。
「持続可能なコミュニティ」は関わる誰もが主体的で、能力を発揮できる場
だと私は捉えています。
そして、そこで必要なのは、誰かに負わされたり、嫌だけどついてくる「責任」
ではなく、自分の能力を発揮する機会としての「責任」かもしれませんね。
皆さんも、自分の能力を発揮して、イキイキと行動し続ける「責任」
で生きてみませんか?
**********
CTNのセンスを背景に、毎年、統括責任者の岸英光さんと
オンラインスペシャル対談もさせて頂いています。
今回のテーマは「トランスフォーマティブな組織とは?~
『新しい』を創り続けるコミュニケーションとコミュニティを探究する~」
https://20240728transformative.peatix.com/
軽やかに、突破的な結果を出すヒントがここに!ぜひご視聴ください。
**********