親子喧嘩しながらも子どもの悩みが解消しちゃった!?
CTNブログ岸英光家族、親子、子ども・親との関係など自分自身の生き方、変化、成長教育日常生活での気づき、趣味未分類こんにちは(*^^*)
パラダイムシフトコミュニケーション®トレーナーの池田光余です。
私には高校1年生の息子がいます。
とにかく勉強が嫌いで塾に通わせても、家庭教師をつけても、勝手に自分で辞めてきてしまうのです。
年末の三者懇談で、数学・国語・英語・化学(ほぼ主要教科やがな~)が20点以下の赤点であったことが判明!
担任の先生に「留年という制度はあるけど、1年生で留年して卒業した子はこの学校ではいないんですよね~」と追い打ちをかけられ、
それに対して息子は赤点にならない点数は40点以上だと初めて知ったように驚き「40点は無理!せめて20点以上に負けて」と交渉する始末(-_-;)
帰宅後、息子と話し合うと「家やったらゲームとかYouTubeとか気が散ることいっぱいあるから、
放課後学校に残って先生に教えてもらいながら勉強やるわ」と言いました。
息子がそう決めたのであればと、それ以後は口に出さず次回のテストまで様子を見るつもりでした。
年が明けて、ある月曜日、息子が「母ちゃん、DVD借りにレンタル屋さんに連れて行って」というので、「ハイハイ」と出掛けようとしたとき、
フッと私の中で「あれっ!?学校からの帰宅時間はいつもと変わってないし、勉強らしきものをしている姿を見てないぞ」という思いが湧いたのです。
母「ねぇ。放課後勉強して帰ってくるって言ってたの、どうなったの?もうすぐテストやな?」
息子「えっ、あぁ~授業はまじめに受けてるよ」
母「授業まじめに受けるのは当たり前や!!(# ゚Д゚)それ以上に勉強してるんかって聞いてるんやけど?」
息子「授業まじめに受けるのは俺にとっては当たり前とは違うんや!!(# ゚Д゚)頑張って受けてるんや!」
母「ハァ!?放課後残って勉強してくるってあんたが言うたんと違うんか!一体何時間残ってしてきてるんや!」
息子「誰が何時間もしてくるって言ったんや!」
母「じゃあどれだけ勉強してるんや!」
息子「15分!」
ブッチィ!!あ~私の中で何かが切れる音が~
「お・ま・え・は~あ・ほ・か~!!15分で何が勉強じゃ~!!」(# ゚Д゚)
ああ言えばこう言う状態に入り、二人で怒鳴り合いの大喧嘩です。
息子「母ちゃんは俺に高校生活楽しむなって言いたいんか!」
母「誰がそんなこと言うとるんじゃ!赤点取らないくらいの勉強しろって言うてるんじゃ!」
息子「それが俺には難しいんや!」
母「じゃあ高校なんか行くな!」
息子「俺せっかく高校になって初めて友達出来たって思って凄い幸せやったのに、そいつに裏切られてここんとこずっと苦しかったのに、なんで母ちゃんまで俺が傷つくこと言うんや!」
母「!?☆◇※!?※☆%▽!!?Σ(゚Д゚)」
実はうちの息子、中学生まで人と関わることに異様な恐怖があり、リアルな友達関係を築くことができなくて、家にひきこもりオンラインゲームをして過ごす毎日でした。
苦しんでいたのに、私が追い打ちをかけて傷つけてしまった。
せっかく楽しんで学校に行けていたのに、またひきこもるのか。
そんな出来事があったなんて聞いてなかった。
口数が少なかったのは思春期だからって、勝手に思っていて気づいてあげられなかった。
等々・・・私の中にいろんな思いが溢れてきました。
「ここはコーチとして、コミュニケーションのプロとして、一旦冷静になって話を聴いてあげなきゃ!」って思い直してみた・・・が・・・
うわぁ~\(゜ロ\)(/ロ゜)/ さらに感情的になり怒りが込み上げてくる!!
あ~!もう、ど・う・に・も・止まらない~
やめられない止まらない~
『アップセットしてる!!』
*感情に支配され、ものごとが正しく扱えなくなってしまっている状態。
詳しくは『コミュニケーションエッセンスコース』で学びます。
そう叫んだ後、頂点に達していた「怒り」の沸点が少し緩む感覚がありました。
しかし口調は喧嘩調のまま(^_^;)
母「いったい何があったか言ってみろよ!エスパーじゃあるまいし言葉にして出さなきゃわかるか!」
息子「俺の好きな女の子(Aさん)に親友やって思ってた友達(Bくん)がセクハラしたんや!Aさんは俺まで避けるようになるし、
違う友達に打ち明けたら、そのあとBから電話があって謝ってくれるんかなって思ったら『周りにチクりやがって!!』って逆切れされたんや」
母「うん。それで」
息子「俺、Bに親友だと思っていたのに、好きな子を傷つけられ凄くショックやった。
でも俺も完璧じゃないし謝ってくれたら、また友達に戻ろうと思っていたのに、逆に俺を責めるんか。
Aさんが急に俺を避けるようになったけど、声をかけようと思っても、
Bにされたことがみんなに知られてるって思ったら、余計に傷つけると思って話しかけることもできないんや。
俺今も凄い辛いんや!って言ったら『ごめん。俺が悪かった。また友達に戻ってやり直させてくれ』って言われた。
Aさんには『最近元気ないけど、何かあったら話ぐらい聴くよ』ってなんとか言えたけど、その後も避けられている。
俺、やっぱりコミュニケーションが下手やから、人間関係もいつも上手いこといけへんのやな・・・」
母「お前の伝えたいことを言えたから、逆切れしてたBくんはお前に謝って、また友達でやり直させてくれって言えたし、
Aさんにも力になりたいことは伝えられたんやろ。Aさんの気持ちを汲んでタイミングを待っているだけやろ。
それのどこがコミュニケーションが下手で人間関係が上手くいってないってことになるんや。アホちゃうか!」
あ~まだ喧嘩口調が戻らない~(^_^;)
息子「そうやな。うん。俺、伝えたいことは伝えたわ。ただ俺がBを許したくないだけやな。またいつか許せるかもしれへんけど、今は嫌なんや。
Aさんのことも、今の俺にやれることはせいいっぱいやったな。うん。また話に来て欲しいけどあとは待つしかないよね。
母ちゃん、ありがとう。なんかスッキリしたわ」と鼻歌を歌いながら自分の部屋へ戻っていきました。
一件落着・・・じゃない!!(ー_ー)!!
「オイオイ!肝心な勉強の話はどうなった!!」と思った途端、部屋から戻ってきて
「母ちゃん、今日S先生(以前通っていた塾の先生)にたまたま会って、ちょうど最近どうしてるのっていう話になったんや。
明日学校の帰りに寄ってもう一度塾に行かせてもらえるか頼みに行ってくるわ。俺も留年したくないしな」と伝えに来ました。
更におもしろいことにその日を境に「思春期だから口数が減った」と思っていた自室に籠りがちの息子は、
家族と茶の間で過ごす時間が増え、おじいちゃんやおばあちゃんも「なんか最近よく話しするようになったね」と孫との時間を楽しんでいます。
あの会話のときは、喧嘩することを止められませんでしたが、「別に~」「何もない~」「普通~」と、自分から思いや考えをなかなか持ち出さない状態になっていた息子には、
コーチとして落ち着いて冷静な口調で話を聴くより、母親として喧嘩しながらお互いの存在をぶつかり合わせ聴くことの方が、息子からあれだけの言葉を引き出せたのかも。
怒りの感情に振り回されている状態から、ものごとを適切に扱える状態にシフトしていたようです。
喧嘩することをお勧めはしませんが(^_^;)
喧嘩しないことと安心安全に何でも持ち出せる人間関係をつくることとは関係ないかもですね(^_-)-☆