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2014年08月20日

梅村錬選手、鬼柳忠彦監督、インターハイボクシング(ミドル級)優勝のヒミツ

教育参加者の声CTNブログ
藤田菜穂子です
北東北講座の完了生で
岩手県江南義塾高校ボクシング部監督の
鬼柳忠彦さんの愛弟子の一人、梅村錬選手が、
見事!インターハイ優勝金メダル されました


すでに、新聞、テレビ、雑誌などで
数多く取り上げられている
梅村選手なのですが、
そこでは鬼柳監督との絆について
いろいろな形で取り上げられています(*^▽^*)

梅村選手・鬼柳監督 
鬼柳監督を肩車する梅村選手
 
ならば
コーチングセンスで、
世界に通用する選手を育てると言われている鬼柳監督に
コーチングセンスの一体どんなところが機能したのかを
改めてインタビューさせていただきました



岩手日報「人」 
(追加情報)8月22日の岩手日報「ひと」は、鬼柳監督です!
 


今回は試合の最中、
セコンドとして立ち会われていた鬼柳監督には
どんな心の動きがあったのか。です。




1ラウンド目、梅村選手は緊張しているのか、固く、
相手選手に押されていた。
もう一人のセコンド、黒沢尻工業高校ボクシング部の辰柳祐司監督と、「固いよなぁ」と話したそうです。

1ラウンド目では緊張していた梅村選手。

鬼柳監督は2ラウンド目が始まるまでの
インターバル(1分間)に何を話そうか。
2ラウンド目で本調子になるには
どうすればよいのか??を考えたそうです。


おだてる? 厳しい一言? 具体的な技術指導?

皆さん、鬼柳監督は何と言われたと思いますか??


鬼柳監督が言ったのは、そのどれでもなく
「大丈夫」
だったそうです。

そして動画をご覧いただければわかると思うのですが
梅村選手、2ラウンド目以降の動きが激変です(*^ー^)ノ


さて、この「大丈夫」という言葉。
誰かを応援したい時に、ただ「大丈夫」という言葉を
言えばよいというわけではないですよね。

鬼柳監督がどんな状態で「大丈夫」と言ったのか、
さらに突っ込んで聴いてみました。

すると鬼柳監督は自然と
あらゆるコーチングセンスを使っていたことが判明しました


『感情が有るなら、有るとする』

1ラウンド中に、梅村選手のことを
「押されているな、固いな」と感じた鬼柳監督。

人は誰でも、「ダメかも」
などの反応が湧いてくることがあります。
このような反応が出てきたときに、反応をどう扱うのかがポイントです。

NG 「そんなマイナスなこと思ったら、負けちゃう」
プラスに考えよう、プラスに考えよう!と思えば思うほど
「負けちゃうを考えないように」という意識にとらわれてしまいます。
(ピンクの象のことを考えないでと言われると、 
ピンクの象のことを考えてしまいますよね
NG 「なんで自分はこんな大事な時に、マイナスなことを考えてるんだ」

NG 「俺がそんな風に思うせいで選手が負けてしまったら((+_+))」

と自分を責め続けるのも「ダメかも」という反応にとらわれ続けています。

感情は湧いてくるものです。
押し殺そう。消そう。反対のことを考えようとするのは無理があります。

選手本人もそうですが、
監督やコーチがマイナスの感情にとらわれ続けていれば
選手に影響が広がります。


ではどうすればよいのか??


湧いてきた感情や反応に対して
「自分は、今、ダメかもと思っている」と、
ただ『有るものはある』とする。

すると、この感情にとらわれなくなり、
感情と行動を分けることができるようになります。

『有るものを有るとする』聴き方をしてくれる人に話すことも
とても効果的です。


鬼柳監督に

「お話を聴いていると、優勝したポイントとして
1ラウンド中に辰柳監督と『固いな』など話したけれど、
インターバルになって梅村選手を話していた時には、
『固いことを指摘して、ほぐしてやらなくては』など
今がマイナスだから何とかしようというような感情には
とらわれていなかったのではないですか?」

と尋ねたら

「おぉ!確かにそうでした!!

 インターバル中にはそんなこと考えてもいなかったです」と。


つまり鬼柳監督は、
「梅村、固いな、緊張しているな」と心の中で思いながら
梅村選手に「大丈夫」と言ったわけではなかったのです。


私たちはコーチングセンスをトレーニングし始めたときには
「湧いてきた感情は有るものとして、
感情と行動をわけて取り組もう」
などと考えてから行動をするのですが、
鬼柳監督は、自然とこれを行っていたようです。

まさに、相手の能力を最大限引き出すコーチキラキラ です

そして辰柳監督と話して、感情を有るものとした。
辰柳監督とのコンビネーションもバッチリなのだろうと。
岩手の強さ!!です。

これ 鬼柳監督、梅村選手、次藤選手、辰柳監督
梅村選手4ショット 
 

以前のブログでも紹介しましたが、
鬼柳先生は「叱り飛ばすような指導をしない」という
ポリシーをお持ちです。

そして叱り飛ばしていないことの他にも、
どんなあり方で「大丈夫」と言ったのか。
そこに優勝につながった
ポイントがありました。


鬼柳監督は

「なんで『大丈夫』と思って、そう言ったのかというと
 梅村は絶対大丈夫と思っていたんです。
 国内で負けるレベルじゃない。
 2ラウンド、3ラウンドで巻き返すだろうと思っていました」

と言われたんです

「勝ちたい」
「勝たなくてはまずい」
「勝てると思わなければ負ける」
「勝てるのか不安」
などではないんです。

「勝つ」とただ思っていること。


コーチは、相手が
「真にその結果を出すと立場をとっているのか」
「話している言葉と、思いやあり方が一致しているのか」
を見極めることが大切です。

相手の状態によって、
その後の会話の内容を変えていく必要があるからです。
(話した言葉だけで相手の状態を判断できるものではないので、
相手を感じ取るセンスのトレーニングが必要です)


この視点で見てみると、梅村選手、鬼柳監督のお二人は
力むでもなく、
はったりでもなく、「勝つ」と生きています。




コーチングセンスは、スポーツだけでなく、
あらゆる分野で活かすことができます。

「有るものとする」、や「相手の状態を感じ取る」「立場をとる」は
パラダイムシフトコミュニケーション®の中でトレーニングします
(詳しくはこちら)

あなたの出したい結果は何でしょうか?(^-^)/

※この記事は、2014年8月20日の記事を2020年5月3日に修正したものとなります。
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