“ただ居る”だけで踏み出せた一歩
未分類福島県で貸し切りのマンツーマン美容室を営んでいる鈴木マリカで
わたしは、自閉症や多動症などの発達障がいのある子どものカットをサポートし、ゆくゆくは理美容室の椅子にひとりで座って最後までヘアカットで
発達障がいの子どもの中には、ヘアサロンに行けない・じっとしていられないので断られる子がいるということを知り、このままではいけないと感じたからです。
先日、
もうすぐ4歳になるという男の子。
脳性麻痺の後遺症の影響があり、知らない環境(場所や人など)
そこで、カットの日の前に、一度下見にいらしていただき、
そして、来てくれました。
抱っこの状態で入店。
(心の声…おお、入って来れた)
とびっきりの笑顔で迎えました
すぐ逸らしますが、ちゃんと目を見てくれています
まず今日は、
最初はお母さんにしがみつき、扉の方を見て「帰る」「やんない」
それでも「帰る」「やんない」は言い続けています。
その全てをOKとして、しっかりと受け取っているうちに、だんだん場に慣れて来たような感覚があったので、試しに「○○
すると笑顔が急に歪み、泣き出してしまったのです
まずいことをした?!と一瞬焦りましたが、そうじゃない、
そして泣いている彼をお母さんが受け取り、
すると、お母さんの胸でワンワンとしばし泣いた後、
わたしはその彼を感じ、
すごくすごく、がんばっていたんです。
そして、こらえきれずにお母さんの胸で泣き、
わたしが「おいで」をした時、
そしてそうだとしたら、それほど本当は愛を受け取りたいのだろうなとも感じました。
全て、憶測でしかありませんが、もしそうだとしたら?
ちょっとずつでいい、
そうこうしているうちに、時間が来て、
ところが
全く帰ろうとしないのです!
あれほど「帰る」「やんない」と言い続けていたのに。
お母さんも戸惑う程、なかなか帰ろうとしません。
最終的に予約のお客さまがご来店されたので、
初めはなかなか受け取ろうとしてくれなかったのですが、
お帰りの際、お母さんが真剣な表情で振り返り、こうおっしゃいました。
「この子が人から物を受け取ったの初めてです・・」と。
この日の一歩は大きな一歩でした。
わたしはこの子に何かしたわけではありません。
評価も色も付けず“存在とただ居る”こと。
それだけで人は本当の自分を現せたり、人の魅力や能力を引き出せるのかも。
次の一歩も一緒に歩んでいきます。
追記:後日、また大きな一歩を踏み出してくれました
その時のことは、また別の記事でUPしようと思っています
お読みくださいましてありがとうございました。
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