向かう方向が決まると道ができる
CTNブログ自分自身の生き方、変化、成長こんにちは!
CTN講師のアカルカです。
今年の4月末に1週間ひとり旅に行きました。
5月に開催した愛の講座に向けて
エネルギーチャージしたい。
自然豊かな場所でのんびりしたいな。
と思い立ち、「ハワイ島」に行くことにしました。
旅行する時はいつも細かく予定を決めていくのですが
せっかくのひとり旅。
たまにはいつもと違うことをしたいなと思い立ちました。
そこで、宿とレンタカーだけあらかじめ予約して
その他はまったくのノープランで行くことにしました。
ただひとつだけ決めていったのは
「未知の体験をする」
ということでした。
こんなふうに旅の方向性だけ定めて行ったのですが
まるでその方向性を決めた途端に道が敷かれたかのように
「未知の体験」が続きました。
初日到着してすぐに、宿泊したゲストハウスのオーナーから
マウナケアというハワイの4,000メートル級の山を
車で頂上まで登る星空&日の出ツアーがあることを伺いました。
普段だったら初日はゆっくり過ごそうと思うはず。
でも、いままでとは違うこと、「未知の体験」を選ぶなら
行くしかないでしょ!と行ってみることにしました。
山の天候は変わりやすく、事前の予報は入山規制するほど大荒れでした。
車が近付くにつれて、生まれてこのかた見たことがないほどの
たくさんの星が現れました。
しかもその日は新月。
月明かりがないので夜空の星々が空一面にびっしりと輝き、
流れ星もひっきりなしに流れました。
まさに夢のような時間でした。
そして日の出の時間となり、雲海からゆっくり上がってくる朝日と
それに伴い、紫から赤に移りゆく空の色もただただ美しかったです。
その場で立ちつくして、ずっと空の変化を眺めていました。
ある日は、ふと午後になってから
「今日キラウエア火山に行きたい!」と思い立ち
片道200km近い道のりを運転して行くことにしました。
これも普段だったら取らない行動です。
キラウエア火山に行ったのち
滞在期間中に泊まる予定の定宿に戻ろうとしましたが、
距離が遠いため、近めの宿をネットで調べて予約しました。
そのゲストハウスに向かったところ、
ハワイにこんなところがあるんだ!と驚くほどの
シダなどの原生林が生い茂る、
まるでジャングルのような道を通ることになりました。。
民家はたまーにある程度です。
街灯もなく、真っ暗。道もでこぼこ。車のライトを頼りに進みます。
ナビがあって良かった。そうじゃなかったら進めません。
ただ、森の中だからかGPS信号が弱く、たまに
「ルートが検索できません」となり、その度に信号を求めて
道を進んだりしました。こわかった~
そして途中、突如坂の下に大きな水たまりが現れました。
深さも分からないし、このまま進んでぬかるみにはまったらどうしよう。
5分くらい悩んだ末に、
「もしぬかるみにはまったら朝までここで過ごして、助けを求めにいこう」
と決めて、進むことにしました。
そろそろと進み、水の波立つザアアアという音を聞きながら
水たまりを越えました。
無事に水たまりを越えることができ、「あ~~~よかった(涙)」
と思うのもつかの間、その後も5回大きな水たまりを越えることになりました。
そうして、ナビの音声と車の明かりだけを頼りに目的地に向かいました。
そして、「まもなく目的地付近です」というナビの声を聞き
「こんなところに本当に家があるのかな?」と思いながら
道を曲がると、ジャングルの中に突如家から漏れる暖かい光が現れました。
時間にしたら30分程ですが、今まで体験したことのないサバイバルのような時間でした。
着いた時には「やっと着いた~~~」と身体中の力が抜けて、ずっと奥歯をぎゅ~っと噛みしめていたことにもその時気づきました。
入口のドアをノックすると、「どなた?」と中から声。
「今日予約したものです」と伝えると、目をまんまるくした女性が出てきました。
「あなたここまでひとりで来たの!?今日予約したの!?」と驚くオーナーさん。
急きょの予約だったので確認ができておらず大慌てで部屋を用意してくれました。
(今思えば、この日家にいてくれてよかった~~)
やっと着いたと思い、安心して放心状態でいたら
「せっかくだからごはん一緒に食べましょうよ」
と夕飯を用意してくれました。
近くにコンビニでもあるかなと思って何も持ってきていなかったので
助かりました。主要道路のコンビニまで戻る気力はもうありません(笑)
その日はオーナーである女性とその息子さんと一緒にご飯を食べることになりました。
息子さんはヨガの先生で、自然豊かな自宅の庭でヨガ教室をしているそう。
夕飯を食べる時に、息子さんから
「いつもお祈りをするんだけどあなたは言っても言わなくてもいいよ」
と言われたので、
「どんなお祈りをするんですか?」と質問しました。
「ヨガで言う『Sat Nam』って言葉なんだ。
訳すとしたら『True nature is my identity.』って意味だよ。」
と言われました。
訳すとニュアンスが変わっちゃうかなと思いつつ、話した感じをまとめると
「真に自然であること、自分そのものであることが私のアイデンティティーです。」
という意味に近いのではないかなと思っています。
最初に三回その言葉を言って、あとはお祈りが続きました。
おいしいご飯が今日も食べられることへの感謝や
ゲスト(私)がここまで無事に着いたことや
一日がこうして終わることへの感謝などを言ってから
食事をしました。(美味しかった!)
ふかふかのキングサイズのベッドでぐっすり眠り、
朝は外から聴こえてくる鳥やカエルの鳴き声で目を覚ましました。
前日は暗くて分かりませんでしたが、
目が覚めてから見た、木々に囲まれた景色は
本当に美しいものでした。
よくよく見たらシダなどの背の高い原生林がたくさん生えていて
本当に限りなく自然がそのまま残された場所なんだなと思いました。
その後、お別れをして定宿に戻り数日。
フリーランスでツアーガイドをしているという女性と知り合いました。
話していたら意気投合し、
「最終日、時間があったら一緒に出かけない?案内するよ」
と言ってもらいました。
彼女が案内してくれた場所は、どこもガイド本には
乗っていないような、ローカルの人たちが楽しんでいる場所が多く
ワクワクしっぱなしでした。
色んな場所を巡りながら
ひたすら走り、一日で400kmを走破して
大満足でハワイ島の旅を終えました。
ノープランで行きましたが、蓋をあけてみたら7日間、
出会いや機会の連続で、毎日色んなことを楽しんでいました。
機会あるごとに「未知の体験」を選んでいきましたが
ここに書いた以外にも、こんなことがあるとは!と
思うような体験や、価値観が揺さぶられるような体験を
1週間を通してたくさんしました。
まるで、「未知の体験をする」と
方向性を決めた時から
見えない道が敷かれていたかのように、
自然と色んなことが起こりました。
コーチングの講座でトレーニングしていくことのひとつでもありますが、
自分の方向性を探りそれに基づき生きていると
当初頭では想定していなかったけれど
自分の方向性に沿う出会いや出来事に繋がることが多々あります。
今回まさにその体験をしました。
最後に、ハワイ島は今キラウエア火山が噴火して多くの被害が出ています。
被害を受けている方々に心からお見舞い申し上げます。
現地の仲良くなった人たちに聞くと、ハワイ島はとても大きく、火山の影響を
受けていないエリアもたくさんあるからまたぜひ遊びに来てね!とのことでした。
また新たな体験をしに、そして楽しみに、是非ハワイ島を訪れたいと思っています。