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2020年07月08日

息子の人生は息子のもの

CTNブログ岸英光家族、親子、子ども・親との関係など自分自身の生き方、変化、成長

私には高3の息子がいます。

ギターが大好きで、将来は音楽で人を楽しませ、メジャーデビューする、音楽で飯を食っていく、と言っています。なので、高校卒業後は、ギターを極めたい、とギターの専門学校に行くことを選択し、日々練習しています。

 

 

その息子と、いろんなバンドの演奏を、テレビ等でよく一緒にみています。

息子が「このバンドは○○が凄い。かっこいい」等、というのを聞いて、私は「このバンド以上のバンドにあんたはなるんやろ」と毎回言っていました。

そのたびに息子に「おかん、前にも何回も言っているけど、おれはこのバンドを目指しているわけでもないし、そもそも方向性がちがう。このバンド以上のバンドになるんやろ、っていうのをやめてくれ」と言われました。

わたしは息子がどうしてそんなことを言うのか、皆目見当がつきませんでした。

ある時、コミュニケーショントレーニングネットワーク®の完了生の友人に、この息子とのやりとりを伝えました。

「息子さんが売れること前提にしているけど、音楽だけで食べていく人もいるけど、そうじゃない人もいるよね。」

「息子さんが音楽を仕事にしても、売れない場合もあること、知っている?」

「息子さんが音楽で売れなくてもいいって思える?」

ガーン!と、頭を金づちで殴られたような衝撃が走りました。

「無理。絶対無理」って思いました。

「専門学校卒業して、二、三年したらメジャーデビューして、売れっ子になる。売れないなんてあり得ない。せっかく専門学校に行ってまでも音楽をやるのだったら、音楽で飯を食べていく、というのなら、一番になれ、それも日本ではなく、世界で一番に」と、本当は思っていたのです。そのことに気づくと、息子に対していたたまれない気持ちになり「ごめん」が湧きました。

友人に言われるまでは、どうして息子が私の言った言葉に対して「それを言うのをやめてくれ」というのか、全く理解できませんでした。

それが、今回の友人との会話を通して、息子の人生は息子のものなのに、まるで私自身のものであるかのように思い込んでいた自分に気づかされました。

売れてほしいと強く願い「そうでなくちゃ!そうなって当たり前!」となり、息子の行く道を「こうなるべき」と勝手に私が決めてしまっていました。

それからの私は「息子がバンドマンになったら、売れてもいいかも、売れなくてもいいかも」と思え、心から許可が出せるようになりました。そうすると、息子の将来について、私はただ見守るだけ、と思えるようになりました。

 

 

この出来事をブログに掲載することについては、息子に承諾をもらっているのですが「ブログに出していい?」と息子に尋ねたら「いいよ。だけど、ほんま、あの時、おかんの圧がきつくて、絶対に売れなあかんと思って、しんどかった」と本音をボソリと伝えてくれました。

「そりゃそうなるよな」と互いに合点がいき、二人で笑いあいました。

以前から、息子と気持ちのすれ違いが多く、息子との微妙な距離感に悩んだ時期がありました。振り返ってみると「こうなってほしい」という私の願いが強かったのかも、と思っています。今は「息子の人生は息子のもの」「息子の人生は息子の人生」と思えるようになりました。そうすると、息子の方から自然とコミュニケーションを取ってきてくれたりして、息子といろんな会話をすることが楽しいです。

そして、素直に彼を応援できるようになり、すでに彼のファン第一号の私がいます。

私に気づきを与えてくれた友人に感謝しています。

 

唐僖紗来子(アロマ、ハーブ、ストーンセラピスト&コーチ、講師)