我が家の朝は大戦争
家族、親子、子ども・親との関係などこんにちは。
熊本在住の大籠(おおごもり)です。
子供さんやご家族を起こすことが、朝一番の大仕事という方も多いのではないでしょうか?
我が家も同じく小学4年の息子を起こすことから一日が始まります。
以前までは、私が「ほら朝よ、起きなさい。」
息子 「んーーーー」
私 「間に合わんよ!」
息子 眠そうに 「んーーーー!」
息子起きない・・・。
私 「もう!何べん言わせると!早く起きなさい!もう起こさんよ!!」
どんどんヒートアップ!
息子も反発して「んーーーーー」「あーーーーもう、わかっとる!!」
といった具合です。これが毎朝繰り返される大籠家の大戦争です。
その後、身支度するときに、あれがない、これがないとなると、「もう、なんで昨日のうちに準備しとかんと!」と第2ラウンドに突入します。
そんな朝が繰り返されることが我が家の日常でした。
でも今は違います。
今はというと。
私 「〇〇くん、朝だよ、6時15分だよ。どうする?」
息子 「んーーーー」
私 「6時15分だよ。どうする?」
息子 「んー、起きる。」
と言って、むっくりと起きてきます。
私 「おはよー」
息子 「おはよー」
以上。
おーーーっ、なんと平和なことか。
この違い、これ、後者はただ事実を伝えているだけなんです。
“今は6時15分”という事実。
それらの事実を知ってもらったうえで「どう行動するか?」を聞いているだけ。
今はそれだけで、自分で起きてくるようになりました。
それまでは、「起きなさい」「~しなさい」と行動を命令していました。
でもそれで起きてくることはなく、私も「なんでこれだけ言って起きないの」とヒートアップし、
息子も「もう!!」となり、まさにイライラが家中に充満していく始末。
このコミュニケーションは百害あって一利なしの状態です。
人に何かを「してもらいたい」ときに、「命令する」「お願いする」が通用しない場面って結構ありますよね。
実は「命令する」「お願いする」以外にも、人が自然と自主的に動いていくコミュニケーションがあるんです。
そしてこんな朝もありました。
ある朝、息子が学校へ行くことをぐずり、まったく朝の身支度が進まない日があったんです。
その時に、
私 「どうしたの?」と聞くと
息子 「んーめんどくさい。」
私 「他には?なにかある?」
息子 「他にはない。」
私 「そうか、めんどくさいのか。」
息子 「うん!めんどくさい!!」
私 「わかった、めんどくさいんやね。」
そして一呼吸おいて、「学校どうする」と聞くと、息子は「行く」と言って準備にかかり、
普段と変わらず学校へ行きました。
おーーーっ、これまたなんと平和なことか!
以前の私なら、息子が「めんどくさい」などと言おうものなら、
「なにふざけた事言っているんだ!」
「わがままなこと言って!」
「みんな頑張っているんだし、そんなこと言っちゃいかん!」
とお説教モードに突入し、息子の“めんどくさいモード”はさらにレベルアップです。
そう説教したところで、そんなことは息子もわかっているし、息子の心に残るのは怒られた感覚や悲しみの感情だけです。そして、本当に自主的に「学校に行く」という行動に結びつかない可能性が大きいのです。
私は「めんどくさい」という言葉から、「怠けている」、「わがまま」、「みんな頑張っているんだし、そんなことを言ってはいけない」など、マイナスなイメージを持っていました。
そして「めんどくさい」と感じているままだと行動は起こらない、と思い込んでしまっていたのかもしれません。
ですが私たち大人も、いろんなことで「めんどくさい」と湧くことって、普通にありませんか?
私はしょっちゅうあります。そして、めんどくさいまま、その仕事をやってますよね。
「めんどくさい」という感情と行動は別なんです。
ですが、私たちは感情と行動を一緒にしてしまいがちですよね。
ジェットコースターを「怖い」と感じつつも「乗る」のと同じで、
「めんどくさい」まま「学校へ行く」ことは可能なんです。
今、我が家では「めんどくさーい」そして「行ってきまーす」という朝が当たり前のようにあります。
そんな人の行動についての構造、仕組み、本質を知ることができる、このCTN(コミュニケーショントレーニングネットワーク®)の連続講座に出会い、学んだことで、こんな平和な朝を手にすることができています。
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